宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/19 11:43 550km/秒の高速太陽風が継続しています。
2004/ 1/20 10:57 Cクラスの小規模フレアが頻発しています。太陽風は高速が続いています。
2004/ 1/21 10:23 太陽風速度は低下してきました。明日、衝撃波の到達が予想されます。
2004/ 1/22 10:46 衝撃波が到着しました(太陽風速度700km/秒)。これから磁気嵐が始まる可能性があります。
2004/ 1/23 10:16 太陽風磁場が大きく南を向いたため、磁気擾乱が急激に発達し、磁気嵐となっています。
最新のニュース

2004/ 1/24 10:57 更新
磁気嵐は弱まっています。太陽風は500km/秒に低下し、磁場強度も5nTに下がりました。

担当 篠原

沖縄磁場変動を見ると、最大-200nTに達していた静穏レベル(青線)からのずれは、
現在は-50nTにまで戻っています(この線が下がる程、磁気嵐が発達しています)。
磁気嵐は次第に弱まって来ている様です。

太陽風の速度(ACEデータの黄色線)は500km/秒程度にまで下がりました。
23日23時(世界時23日14時)に速度がやや上昇し、磁場強度(白線)が急に強くなっていますが、
これが21日に観測されたFull Halo CMEの影響かもしれません。
そうであれば、これから太陽風は更に速度を下げ、静穏な状態(400km/秒程度)に戻るでしょう。
(衝撃波とは別のものであった場合は、今日、改めて速度の上昇が現れるかもしれません)

太陽風の磁場強度(白線)は次第に下がり、南向き成分(赤線)も弱まっています。
速度の低下と相まって、磁気擾乱を起こす要因は減少しています。

今回の磁気嵐とは関係ありませんが、SOHO衛星のLASCO C3カメラで
大変美しいCME(太陽ガスの放出現象)が観測されていましたので紹介します。
各写真の中央に見える白い丸は太陽の光っている部分の大きさを示しています。
この丸と比較すると、太陽ガスの放出現象の規模の巨大さが良く分かります。
これだけの巨大な噴出が、わずか4時間で起きているのです。



SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/21 13:42 UT

1/21 14:42 UT

1/21 15:42 UT

1/21 16:42 UT

1/21 17:42 UT


沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。