宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/17 06:36 太陽風の速度は600km/秒まで上昇しています。オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/18 06:36 太陽風は高速です(550km/秒)。M5の中規模フレアが発生しました。
2004/ 1/19 11:43 550km/秒の高速太陽風が継続しています。
2004/ 1/20 10:57 Cクラスの小規模フレアが頻発しています。太陽風は高速が続いています。
2004/ 1/21 10:23 太陽風速度は低下してきました。明日、衝撃波の到達が予想されます。
最新のニュース

2004/ 1/22 10:46 更新
衝撃波が到着しました(太陽風速度700km/秒)。これから磁気嵐が始まる可能性があります。
2004/ 1/22 12:06 追加  10時半(世界時1時半)頃に衝撃波が地球に到達し、地上磁場の急増が観測されました。

担当 篠原

22日10時(世界時22日1時)にACE衛星が太陽風の衝撃波の到来を観測しました。
太陽風の速度(黄色線)が700km/秒に急上昇し、磁場強度(白線)は20nTに達しています。
太陽風プラズマ粒子の密度(橙色線)も10-20個/ccと10倍程度濃くなっています。
太陽風がACE衛星から地球へ到達するまでに30分程かかりますので、
衝撃波はそろそろ地球へも届いたと思われます。

磁場強度が大変強くなっていますので、大きな磁気嵐をもたらす可能性があります。
太陽風磁場の南北成分(赤線)の動向に注目して下さい。
南向き成分が強くなる(赤線が負方向に大きくなる)と磁気嵐は大きく発達します。
(記事執筆時点では北寄りの傾向が見られますので、磁気嵐には至らない可能性もあります)


2004/ 1/22 12:06 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
太陽風の衝撃波が地球に到達しました。
22日10時半(世界時22日1時半)に沖縄の磁場データに急な増加が観測されています。
沖縄での振幅は30nTを越えておりで、衝撃波に伴う変化としては比較的大きなものです。
(その後更に強まっているため、上に大きく延びて見えます)
同様の磁場変化は全世界的に観測されています。

太陽風磁場は強度が15nT程度へ次第に弱まっています。
現在も北寄りの傾向が続いています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC




2004/ 1/22 12:06 追加

沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。