宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/20 10:57 更新 Cクラスの小規模フレアが頻発しています。太陽風は高速が続いています。 2004/ 1/20 15:09 追加 LASCO C3カメラでCMEが観測されました。22日午前頃に地球に届くでしょう。 担当 篠原 GOES衛星のX線観測によると、昨日よりCクラスの小規模フレアが頻繁に発生しています。 これらは540群と呼ばれる黒点群が起こしているものです。 540群は現在、ほぼ太陽の中心に位置しています。 このため、CME(太陽ガスの放出現象)が発生した場合には、地球への影響は免れないでしょう。 20日7時(世界時19日22時)に発生し、20日10時(世界時20日1時)頃最大に達したC5.7のフレアは X線増加の時間が長く、CMEの発生が考えられます。 今後のSOHO衛星LASCO C3カメラの太陽画像に注意して下さい。 太陽風の速度(ACE衛星の黄色線)は550〜650km/秒で推移しています。 磁場強度(白線)も5nTを維持しており、南向き(赤線)が強まった場合に、大きなオーロラ活動を起こしています。 AE指数を見ると、20日2時(世界時19日17時)頃に1500nTに達する激しいオーロラ活動が起きていた様です。 この時間に太陽風の磁場が南向きになっていたことがACE衛星のデータから分かります。 今後も高速風が続いている間は、太陽風磁場の方向によって大きな擾乱が発生するでしょう。 高速風が続いているため、静止軌道の高エネルギー電子が増加しています(1枚目の図の青線、赤線に注目)。 GOES衛星のデータでは、衛星運用に支障が見られ始めるという10の4乗の線を超えています。 高速風はもう数日続くと思われますので、更なるレベルの上昇に注意が必要でしょう。 2004/ 1/20 15:09 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 20日7時(世界時19日22時)に発生したC5.7のフレアによるCME(太陽ガスの放出現象)が観測されました。 下側がより濃く、上側はかなり薄くなっていますが、太陽全体を囲む様に丸く広がっています。 このCMEによる衝撃波が22日の午前頃に地球へ届く事が予想されます。 太陽風が高速になり、磁気嵐を起こしたりオーロラ活動を活発にする可能性があります。 GOES衛星による、静止軌道における高エネルギー電子 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 2004/ 1/20 15:09 追加 SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
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