宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/13 10:41 太陽風磁場が南向き傾向のため、オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/14 10:55 太陽風の速度、密度に急な上昇が見られました。その影響でオーロラが活発化しています。
2004/ 1/15 11:10 太陽風の速度は低下し、磁気圏は比較的静かになっています。次のコロナホールに注意して下さい。
2004/ 1/16 10:39 太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動が強まっています。
2004/ 1/17 06:36 太陽風の速度は600km/秒まで上昇しています。オーロラ活動が活発になっています。
最新のニュース

2004/ 1/18 06:36 更新
太陽風は高速です(550km/秒)。M5の中規模フレアが発生しました。

担当 篠原

高速太陽風が続いています(ACEの黄色線)。
昨日は650km/秒とたいへん速い状態が半日ほど続き、
その後、17日21時(世界時17日12時)頃からやや低下し、550km/秒になっています。
しかし、SOHO EIT284カメラに見えるコロナホール(やや暗くなって見える領域)は
東西(横方向)に大きく広がっていますので、高速風は今後も数日続くでしょう。

太陽風磁場(ACEの白線)は5nTレベルへやや下がり、その状態が続いています。
比較的北よりの傾向を持っていましたので(赤線)、
磁気圏の擾乱はあまり活発なものではなかった様です。
高速太陽風が続いていますので、南寄りに傾向が変わった場合には注意してください。

また、高速風が続いているため、静止衛星軌道の高エネルギー電子の増加が観測されています。
10の4乗の注意レベルに達しています。

18日3時(世界時17日18時)にM5の中規模フレア(太陽爆発)が発生しています(GOES X線データ)。
これは太陽面の中央やや東寄り(左寄り)に見える540黒点群が起こしたフレアです。
変化の様子から、大きなCME(太陽ガスの放出)は起こしていないだろうと思われます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。