宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/ 9 12:35 太陽風速度の低下で磁気圏は静かになっています。中規模のフレアが今日も発生しています。
2004/ 1/10 07:00 太陽風の南向き磁場の強まりによってオーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/11 10:38 太陽風速度は550km/秒が続いています。小さな衝撃波が届いた様です。
2004/ 1/12 06:34 太陽風速度は一時的に700km/秒へ達しました。現在は550km/秒へ下がっています。
2004/ 1/13 10:41 太陽風磁場が南向き傾向のため、オーロラ活動が活発になっています。
最新のニュース

2004/ 1/14 10:55 更新
太陽風の速度、密度に急な上昇が見られました。その影響でオーロラが活発化しています。

担当 篠原

ACE衛星の太陽風観測によると、13日18〜21時(世界時13日9〜12時)にかけて、
500km/秒から600km/秒への速度の上昇(黄色線)と、3個/ccから20個/ccへの密度の上昇(橙色線)が起こりました。
この変化に伴って、オーロラ活動が活発になっている様です。
AE指数の変化を見ると、13日22時(世界時13日13時)以降500nTレベルの変動が継続して発生しています。
また、沖縄の磁場変化には、オーロラ活動による激しい上下の変動が見られていますが、
全体のレベルの低下は起きておらず、磁気嵐の発生には至っていない様です。

太陽風速度は現在も550km/秒を保っています。
オーロラ活動はやや落ち着いている様ですが、磁場強度はまだ5nT程度ありますので、
南向き成分が卓越するとオーロラ活動も再び活発化するでしょう。

この太陽風の急な変化の原因についてはよく分かりません。
これ以上大きな擾乱を起こす事は無いと思われますが、今後の変化に注意が必要です。

太陽は静かになっていて、目立ったフレア(太陽爆発)は起きていません。
太陽黒点では、新しく540群が東端(左端)から上って来ました。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。