宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/ 8 10:54 更新 昨日は磁気圏擾乱が活発でした。太陽風速度はやや低下していますが、まだしばらく注意が必要です。 2004/ 1/ 8 19:28 追加 7日19時(世界時7日10時)のMクラスフレアに伴ってCMEが観測されています 担当 篠原 昨日は太陽風の磁場が大きく南を向いたため、磁気圏内の活動がかなり活発になっていました。 7日12時(世界時7日3時)から7日21時(世界時7日12時)にかけて、 太陽風磁場は主に南向きになり、最大-10nTの変化を示しました(ACEデータの赤線)。 太陽風の速度(黄色線)も700km/秒と大変高速だったため、磁気圏内に強いエネルギーの流入をもたらしました。 オーロラ活動の指標であるAE指数の図をご覧ください。 終日、500〜1000nTの変動を示しています。極地ではかなり活発なオーロラを見る事ができた様です。 また、沖縄の磁場データでは、上記の太陽風の強い南向きに合わせて、 7日21時(世界時7日12時)にかけて-100nT程度まで大きな低下を示しています。 磁気嵐の発達時に見られる、環電流と呼ばれる地球を取り囲む巨大な電流系の発達が起きていた様です。 磁場データそのものも上下に激しく変化しており(図の中では小さい幅に見えますが)、 擾乱が活発だった事を示しています。 現在は太陽風磁場は北寄りをとっており、速度も600km/秒台へ少し下がったこともあり、 磁気圏はやや落ち着いた状態に戻っています。 SOHO衛星のEITカメラによる太陽画像の提供が再開されました。 最新の画像によると、太陽面中央からやや西寄り(右寄り)に、 コロナホールと思われる領域(やや薄暗く見えている部分)が縦に広がって見えています。 この領域が地球に影響を及ぼし始めるのはこれからですので、太陽風の速度が再び高まる可能性があります。 もうしばらく注意が必要です。 太陽黒点の画像をご覧ください。 太陽中心部に536黒点群、東端(左端)に537黒点群が見えています。 このうち537群が活発にフレア(太陽爆発)を発生させています。 GOES衛星によるX線観測によると、537群は6日から7日にかけてMクラスの中規模フレアを3回発生させています。 536、537群は活動的な状態を保っており、これからもフレアを発生させる可能性があります。 2004/ 1/ 8 19:28 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 7日19時(世界時7日10時)頃に発生したM8.3の中規模フレア(太陽爆発)によって発生した CME(太陽ガスの放出現象)の様子がSOHO衛星のカメラで捉えられています。 太陽に近い領域を撮影しているLASCO C2カメラの映像と、 太陽からやや離れた領域を撮影しているLASCO C3カメラの映像を掲載します。 写真中央の白丸が太陽の大きさを表しています。 太陽の左端からやや上へ向かってガスが飛び出している様子が写っています。 発生箇所は太陽黒点写真の東端(左端)に見える537群です。 発生箇所が地球に対して横を向いていますので、このCMEによる地球への影響は小さいと予想されます。 影響があるとすると、9日の午後以降と考えられます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 2004/ 1/ 8 19:28 追加 SOHO衛星のLASCO C2カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
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