宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/ 6 10:34 更新 太陽風の速度が上昇して600km/秒を超えています。更に速くなる可能性があります。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの黄色線)は次第に上昇して、650km/秒に近づいています。 太陽自転の前周期の経過を振り返ると、今後も更に上昇して800km/秒という速度に達する可能性もあります。 太陽風の磁場強度(白線)はやや減少して、5nT程度に落ちています。 ただし、南北成分(赤線)は振動する様な変化を示していて、 高速風という事もあり、地球への影響はかなり大きくなっています。 このためオーロラは活発な状態が継続しており、AE指数のグラフを見ると500nT前後の変化が続いています。 この数日、太陽風が高速になっているため、地球周辺の放射線帯の高エネルギー電子が増加している様です。 今日の1枚めの図に、GOES衛星による静止衛星軌道上の高エネルギー電子の変化を示しています。 赤、青線は2MeV以上というエネルギーの非常に高い電子の量を示しています。 黒い横線がいくつか引いてありますが、この中の10の4乗の線に注目して下さい。 宇宙天気環境が悪化すると、人工衛星ではさまざまな障害が発生します。 高エネルギー電子が10の4乗の線を越える頃から、障害の発生が始まると言われています。 青線がこの10の4乗の線を越えつつあります。 これから数日間高速太陽風が続くため、さらに電子の量が増加する可能性があり、 衛星運用では注意が必要です。 太陽では、M6.9という中規模のフレア(太陽爆発)が5日12時(世界時5日3時)に発生しています。 発生箇所は太陽の中心から東よりにある536黒点群です。 GOES衛星よる、静止衛星軌道上における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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