宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/29 08:05 太陽風の速度がやや速い状態が続いていましたが、低下し始めています。
2003/12/30 08:19  太陽風の速度は下がり、磁気圏は静かになっています。
2003/12/31 10:51 太陽風の様子に変化が見られます。安定するまで、1日程度注視して下さい。
2004/ 1/ 1 11:38 太陽風磁場の南向き成分が強くなったため、オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/ 2 12:19 太陽風が高速です。オーロラ活動も活発です。あと1日程度で一旦静まると予想されます。
最新のニュース

2004/ 1/ 3 09:38 更新
太陽風の速度は下がり、静穏に戻りつつあります。しかし、明日以降警戒が必要です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は次第に下がり始め、現在は450km/秒まで低下しています。
このため、昨日のオーロラ活動は活発ではありましたが、激しいものではなくなっています。
太陽風磁場(白線)は5nTまで減少した後、再び増加に転じ10nTを保っています。
磁場の南北成分(赤線)は、南を向いたり北を向いたりと変動が激しく、
そのため継続的にオーロラ活動が見られたのだと思われます(AE指数の図を参照)。

今後の展開ですが、昨日書きました様に、
明日、明後日からコロナホールのために太陽風の速度が上昇を始めると予想されます。
前周期の様子から、最高速度は800km/秒を越える非常に高いものとなる可能性があります。
このため、磁気嵐が発生したりオーロラ活動が激しくなると思われます。

太陽X線は1月1日以降大きなフレア(太陽爆発)は観測されておらず、
やや落ち着いた状態になっている様です。
ただし、536群がC1〜2クラスの小さなフレアを頻繁に発生させていますので、注意は必要でしょう。



ブラジル、サンルイスの観測所。ブラジルの宇宙研究機関の観測所に磁力計を設置しています。日本の裏側の磁気変化を監視します。
(c) CRL


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。