宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/ 2 12:19 太陽風が高速です。オーロラ活動も活発です。あと1日程度で一旦静まると予想されます。
2004/ 1/ 3 09:38 太陽風の速度は下がり、静穏に戻りつつあります。しかし、明日以降警戒が必要です。
2004/ 1/ 4 10:51 昨日、一時的に太陽風が高速になりました。これから、更に大規模な高速風領域に入ると思われます。
2004/ 1/ 5 09:43 太陽風はやや高速で、オーロラを活発にしています。これから太陽風は更に速度が上昇すると思われます。
2004/ 1/ 6 10:34 太陽風の速度が上昇して600km/秒を超えています。更に速くなる可能性があります。
最新のニュース

2004/ 1/ 7 12:00 更新
太陽風の速度が急に700km/秒台へ上昇しています。
2004/ 1/ 7 14:17 追加  太陽風磁場が大きく南を向きました(-10nT)。磁気圏の擾乱が活発になると予想されます。

担当 篠原

7日4時半(世界時6日19時半)頃から、太陽風の様子が大きく変わっています。
磁場強度(白線)が急に強まり(7nT->13nTへ)、密度(橙線)も上昇しています。
その後、7日7時半(世界時6日22時半)に速度(黄色線)が上昇を始め、約1時間かけて800km/秒弱まで上昇しました。
密度は速度と相反する様に減少に転じています。

太陽風の変化の過程で、太陽風磁場が大きく南を向く時間帯が見られました。
このため、7日6時(世界時6日21時)から7日9時(世界時7日0時)にかけて、
オーロラ活動がかなり活発になっていた様です(AE指数の図を参照)。

この変動の原因として、5日12時(世界時5日3時)のMクラスのフレア(太陽爆発)に続いて発生した、
CME(太陽プラズマの放出現象)が考えられます。

太陽風の速度は現在も700km/秒以上のたいへん高速な状態を維持しています。
磁場の南向きが小さくなっているため、磁気圏内はやや落ち着いていますが、
磁場強度としては10nTレベルを保っていますので、
磁場の向きの変化によっては擾乱が活発になる可能性があります。

久しぶりに太陽黒点の画像が更新されていましたので、掲載します。
このところ活発にフレアを発生させている536黒点群が太陽の中心付近に見えています。

2004/ 1/ 7 14:17 追加 (篠原)
7日12時(世界時7日3時)以降、太陽風磁場の向きが大きく南寄りに変化し、一時-10nTに達しています。
太陽風の速度が700km/秒とたいへん高速ですので、オーロラ活動などがかなり活発になると予想されます。

太陽風は密度の上昇も示しており、磁場の方向を含めてこれからも大きく変化すると思われます。
高速風が続いている間は注意が必要です。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)




2004/ 1/ 7 14:17 追加

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。