宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/ 7 12:00 更新 太陽風の速度が急に700km/秒台へ上昇しています。 2004/ 1/ 7 14:17 追加 太陽風磁場が大きく南を向きました(-10nT)。磁気圏の擾乱が活発になると予想されます。 担当 篠原 7日4時半(世界時6日19時半)頃から、太陽風の様子が大きく変わっています。 磁場強度(白線)が急に強まり(7nT->13nTへ)、密度(橙線)も上昇しています。 その後、7日7時半(世界時6日22時半)に速度(黄色線)が上昇を始め、約1時間かけて800km/秒弱まで上昇しました。 密度は速度と相反する様に減少に転じています。 太陽風の変化の過程で、太陽風磁場が大きく南を向く時間帯が見られました。 このため、7日6時(世界時6日21時)から7日9時(世界時7日0時)にかけて、 オーロラ活動がかなり活発になっていた様です(AE指数の図を参照)。 この変動の原因として、5日12時(世界時5日3時)のMクラスのフレア(太陽爆発)に続いて発生した、 CME(太陽プラズマの放出現象)が考えられます。 太陽風の速度は現在も700km/秒以上のたいへん高速な状態を維持しています。 磁場の南向きが小さくなっているため、磁気圏内はやや落ち着いていますが、 磁場強度としては10nTレベルを保っていますので、 磁場の向きの変化によっては擾乱が活発になる可能性があります。 久しぶりに太陽黒点の画像が更新されていましたので、掲載します。 このところ活発にフレアを発生させている536黒点群が太陽の中心付近に見えています。 2004/ 1/ 7 14:17 追加 (篠原) 7日12時(世界時7日3時)以降、太陽風磁場の向きが大きく南寄りに変化し、一時-10nTに達しています。 太陽風の速度が700km/秒とたいへん高速ですので、オーロラ活動などがかなり活発になると予想されます。 太陽風は密度の上昇も示しており、磁場の方向を含めてこれからも大きく変化すると思われます。 高速風が続いている間は注意が必要です。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 2004/ 1/ 7 14:17 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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