宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/27 10:01 磁気圏は静かな状態が続いています。
2003/12/28 06:44 磁気圏は静かです。これから、短期的にオーロラが活発になるかもしれません。
2003/12/29 08:05 太陽風の速度がやや速い状態が続いていましたが、低下し始めています。
2003/12/30 08:19  太陽風の速度は下がり、磁気圏は静かになっています。
2003/12/31 10:51 太陽風の様子に変化が見られます。安定するまで、1日程度注視して下さい。
最新のニュース

2004/ 1/ 1 11:38 更新
太陽風磁場の南向き成分が強くなったため、オーロラ活動が活発になっています。

担当 篠原

あけましておめでとうございます。
2004年も宇宙天気ニュースをよろしくお願い致します。

31日17時(世界時31日8時)以降、太陽風の磁場が南向きを強く持つ様になり(ACEデータの赤線)、
磁気圏のオーロラ活動が活発になっています。
太陽風の速度(ACEデータの黄色線)は昨日に続いて更に上がり、550km/秒を保っています。
これに加えて、磁場の強度が10nTレベルに強まり(ACEデータの白線)、
南向きを向く時間帯が多くなったために、太陽風から磁気圏へエネルギーが多く流れ込む様になったのです。

オーロラ活動の指標であるAE指数の変化を見ると、
31日18時(世界時31日9時)以降、
500nTから時に1000nTを越える活発なオーロラ活動が続いていた事が分かります。
年末年始にかけて、オーロラ観光に行かれた方には素敵なプレゼントになった事でしょう。

1日7時(世界時31日22時)にC8クラスの小規模なフレア(太陽爆発)がGOES衛星によって観測されています。
X線のグラフが長時間に渡って上昇していますので、CMEと呼ばれる太陽プラズマの放出が見られそうです。
発生箇所は、今日の図の2枚目にGOESによる太陽のX線画像によると、太陽の東端(左端)でした。
従って、地球への影響は無いでしょう。
SOHO衛星の観測が無いため状況がよくわかりませんが、
新しく活動的な領域が太陽の東側から上がって来たと思われます。



アラスカ、キングサーモンの電離圏観測レーダー。北極の上空数百kmの電離圏を観測し、磁気圏のプラズマの動きを探ります。
(c) CRL


GOES衛星による太陽X線の観測
(c) NOAA/NGDC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。