宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/ 1 11:38 更新 太陽風磁場の南向き成分が強くなったため、オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 あけましておめでとうございます。 2004年も宇宙天気ニュースをよろしくお願い致します。 31日17時(世界時31日8時)以降、太陽風の磁場が南向きを強く持つ様になり(ACEデータの赤線)、 磁気圏のオーロラ活動が活発になっています。 太陽風の速度(ACEデータの黄色線)は昨日に続いて更に上がり、550km/秒を保っています。 これに加えて、磁場の強度が10nTレベルに強まり(ACEデータの白線)、 南向きを向く時間帯が多くなったために、太陽風から磁気圏へエネルギーが多く流れ込む様になったのです。 オーロラ活動の指標であるAE指数の変化を見ると、 31日18時(世界時31日9時)以降、 500nTから時に1000nTを越える活発なオーロラ活動が続いていた事が分かります。 年末年始にかけて、オーロラ観光に行かれた方には素敵なプレゼントになった事でしょう。 1日7時(世界時31日22時)にC8クラスの小規模なフレア(太陽爆発)がGOES衛星によって観測されています。 X線のグラフが長時間に渡って上昇していますので、CMEと呼ばれる太陽プラズマの放出が見られそうです。 発生箇所は、今日の図の2枚目にGOESによる太陽のX線画像によると、太陽の東端(左端)でした。 従って、地球への影響は無いでしょう。 SOHO衛星の観測が無いため状況がよくわかりませんが、 新しく活動的な領域が太陽の東側から上がって来たと思われます。 アラスカ、キングサーモンの電離圏観測レーダー。北極の上空数百kmの電離圏を観測し、磁気圏のプラズマの動きを探ります。 (c) CRL GOES衛星による太陽X線の観測 (c) NOAA/NGDC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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