宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2003/12/31 10:51 更新 太陽風の様子に変化が見られます。安定するまで、1日程度注視して下さい。 担当 篠原 今朝早くから、太陽風の状態に変化が見られています。 ACE衛星のデータによると、密度(橙線)が1個/ccから10個/ccに、 速度(黄色線)も400km/秒から460km/秒程度へと緩やかに上昇を示しています。 一方、太陽風磁場(一番上の欄)は強度(白線)が下がって来ています。 南北成分(赤線)は方向が定まらず、南北に変化しています。 この変動に伴って、オーロラ活動もやや活発になっている様です(AE指数の図を参照)。 この変化が昨日の記事のセクター構造の切り替わりに伴うものかどうかは、現時点では分かりません。 ただ、太陽風の変化によって、磁気圏の活動度が急に上がる可能性がありますので、 これからの変化に注意して下さい。 太陽観測のSOHO衛星は、EITカメラのメンテナンスを行っている様です。 「CCD BAKEOUT」と表示されていますが、故障ではありません。 スケジュールによると1月5日まで計画されている様で、その間のコロナホールの予測が難しくなります。 GOES衛星のX線観測にも目立った変化は無く、太陽フレア(太陽爆発)も穏やかな状態が続いている様です。 2003年も今日一日となりました。 宇宙天気は、比較的穏やかに年越しを迎えられそうです。 ただし、1月4日頃から回帰性の大きな擾乱が予想されますのでご注意ください。 皆様、どうぞよい新年をお迎えください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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