宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/18 11:14 磁気圏は静かな状態になっています。
2003/12/19 10:41 静穏な状態が続いています(セクター構造を越えた様です)。次のコロナホールに注意してください。
2003/12/20 07:50 太陽風速度は300km/秒まで低下し、磁気圏はすっかり静かです。
2003/12/21 07:19 コロナホールの影響で、太陽風の様子が大きく変わっています。
2003/12/22 10:26 コロナホールのために太陽風は高速ですが、大きな擾乱には発達していません。
最新のニュース

2003/12/23 06:51 更新
太陽風速度は600〜650km/秒で続いています。磁気圏擾乱はあまり見られません。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は600〜650km/秒と高速な状態が続いています。
しかし、太陽風磁場の南北成分(赤線)が北より(+側)を保っているため、磁気圏内の擾乱はあまり発達していません。
オーロラ活動を示すAE指数の図を見ても、時折500nT程度の活動が見られる程度です。
沖縄の磁場データも20日に太陽風が高速になった時に-30nTほど下がった後、その状態で安定しており、
大きな乱れは見られません。

高速太陽風はもうしばらく続くと思われますので、
太陽風磁場の状況が変わって、南より成分(赤線がー側に振れる)が大きくなると擾乱が発達する可能性があります。
コロナホールの影響を抜けるまでは、ACE衛星の磁場データに注意が必要です。

GOES衛星による太陽X線データを見ると、Cクラスの小規模なフレア(太陽爆発)が頻発しています。
これは太陽黒点群の528番が活発に活動しているためです。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。