宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/15 10:35 太陽風の速度は次第に低下しています。
2003/12/16 10:38 コロナホールの影響を抜けた様です。太陽風速度は通常レベルへ低下するでしょう。
2003/12/17 10:44 太陽風の速度は順調に低下しています。
2003/12/18 11:14 磁気圏は静かな状態になっています。
2003/12/19 10:41 静穏な状態が続いています(セクター構造を越えた様です)。次のコロナホールに注意してください。
最新のニュース

2003/12/20 07:50 更新
太陽風速度は300km/秒まで低下し、磁気圏はすっかり静かです。

担当 篠原

ACCE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は300km/秒まで低下しています。
昨日、セクター構造の切り替わりについて書いていましたが、早とちりでした。申し訳ありません。
今日のACEの図にある、20日3時(世界時19日19時)が本当の切り替わりでした。

太陽風の磁場もとても弱くなっています(3nT程度)。
速度がかなり低下したことと重なって、磁気圏はたいへん静かになっています。
オーロラ活動を示すAE指数の図をご覧下さい。ほとんど何も変化が見えません。

GOES衛星の太陽放射線データによると、Cクラスのフレア(太陽爆発)が連続して発生しています。
(大きなフレアではありません。A<B<C<M<Xの順番でフレアの規模が大きい事を示します)
太陽黒点の写真に見える525番の黒点群が活発に起こしているようです。

明日あたりからコロナホールの影響で太陽風の速度が上昇する可能性があります。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。