宇宙天気ニュース

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です

これまでの経過
2003/11/30 08:04 とても静穏です。太陽風速度が350〜400km/秒に低下しています。
2003/12/ 1 12:31 太陽風磁場が南を向いているため、磁気圏内の活動度がやや上がっています。
2003/12/ 2 10:11 現在は静穏です。明日以降、コロナホールの影響による擾乱が予想されます。
2003/12/ 3 10:57 非常に静穏です。これからコロナホールの影響よる磁気圏擾乱が始まると予想されます。
2003/12/ 4 10:04 静穏な状態です。これから高速太陽風によって磁気圏擾乱が活発化する可能性があります。
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2003/12/ 5 10:27 更新
静穏な状態が続いています。コロナホールの影響は無かった様です。

担当 篠原

その後も太陽風の速度(黄線)に大きな変化はなく(350km/秒程度)、磁気圏は静穏な状態が続いています。
この数日間書いていましたが、今回のコロナホールの通過は地球に影響を及ぼさなかった様です。
沖縄の磁場データも静穏レベル(青線)付近を続けています。

一方、太陽風磁場の強度(白線)が高まっています。
南向き成分(赤線)が強まると、サブストームなど、オーロラ活動が活発化するでしょう。

次の大きな擾乱要因は、SOHO EIT284の太陽画像東側(左側)に暗く見えているコロナホールです。
前周期の太陽風速度の変化を見ると(太陽の同じ面が地球を向いていた27日前の変化の様子です)、
早ければ8日から影響が出始めると思われます。


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。