宇宙天気ニュース

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です

これまでの経過
2003/11/29 08:42 しばらく静穏な状態が続くと思われます。
2003/11/30 08:04 とても静穏です。太陽風速度が350〜400km/秒に低下しています。
2003/12/ 1 12:31 太陽風磁場が南を向いているため、磁気圏内の活動度がやや上がっています。
2003/12/ 2 10:11 現在は静穏です。明日以降、コロナホールの影響による擾乱が予想されます。
2003/12/ 3 10:57 非常に静穏です。これからコロナホールの影響よる磁気圏擾乱が始まると予想されます。
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2003/12/ 4 10:04 更新
静穏な状態です。これから高速太陽風によって磁気圏擾乱が活発化する可能性があります。

担当 篠原

コロナホールは更に西(右側)へ進んでいます。
ここを起源とする高速太陽風の到来が予想されます。
その場合、磁気嵐、オーロラ活動が数日に渡って活発化すると思われます。
また、東側(左側)に新しく、コロナホールと思われる暗い領域が見えて来ました。
これから10日ほどかけて、このコロナホールは地球へ影響を及ぼす位置へ来ることになります。

ACE衛星によると、太陽風は速度360km/秒(黄線)まで下がっています。
太陽風磁場(白線)の強度も5nT程度が続いており、現状では大きな擾乱の発生はないでしょう。
沖縄の磁場変動も、この3日間は目立った変化はなく、たいへん静穏です。

フレアに伴って上昇していた太陽放射線は10PFUを切り、ゆるやかに低下しています。


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。