宇宙天気ニュース

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です

これまでの経過
2003/11/24 12:05 現在も静穏な状態が続いています。
2003/11/25 10:44 太陽風の速度が再び上昇しています。オーロラ活動が活発化する可能性があります。
2003/11/26 11:37 静穏な状態が続いています。宇宙から見た日食の影をご覧ください。
2003/11/27 07:16 静穏な状態です。太陽黒点507によるフレアに注意してください。
2003/11/29 08:42 しばらく静穏な状態が続くと思われます。
過去のニュースの全リスト

2003/11/30 08:04 更新
とても静穏です。太陽風速度が350〜400km/秒に低下しています。

担当 篠原

ACE衛星によると、太陽風の速度は350〜400km/秒に低下しています。
太陽風磁場の強度5〜10nT程度あり、時々南を向いていますので、
磁気圏擾乱を発生させる要因となっているのですが、
速度が低すぎるためか、サブストーム・オーロラ活動はほとんど発生していません。

SOHO EIT284の写真を見ると、
太陽の中心やや右寄りに小さなコロナホールと思われる暗い部分が写っています。
次の擾乱要因としてこのコロナホールが考えられますが、
ここから来る高速太陽風が地球方向を向くまでにはもう数日かかります。

GOES衛星のX線データでは、フレアの活動もほとんどみられません。


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。