宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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| 太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/11/13 12:16 更新 太陽風の乱れにより磁気圏の活動がとても激しくなりました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 昨日のニュースの後も太陽風の乱れは続いています。 太陽からの高速陽子(太陽放射線)の高まりにより、 太陽風の速度は不明の時間がしばらく続きましたが、 昨夜、12日19時(世界時12日10時)頃から回復して、 700km/秒前後となっていました。 その間、磁場強度は40nTとかなり強まった状態が続き、 南北成分は -20nT程度の強い南向きが3時間ほど続くなど、 12日20時(世界時12日11時)にかけて南向きの傾向が続きました。 この時間帯にかけて磁気圏の活動は活発に続き、 AE指数は、1000〜1500nTの大きい変化が、 Dst指数は、-200nT前後の大きい変化が発生しています。 この頃にニュージーランド南島クィーンズタウンで撮影されたオーロラの写真を、 米戸 実さんよりお送りいただきました。 現地は天気が悪く、晴れ間を求めて撮影場所を移動しての撮影だったとのことです。 14mmレンズを使ったかなり広角の撮影ですが、 オーロラの光は写真全体に広がっています。 空を覆うように見える赤色のオーロラがとても印象的です。 磁気嵐が激しいときには、この様な赤い光が目立つ印象があります。 貴重な速報写真をどうもありがとうございます。 オーロラについては、日本でも北海道や本州北部などの各地で 撮影された写真がXなどに公開されています。 いつも紹介している施設の報告として、 なよろ市立天文台きたすばる 星の観察館「満天星」 のXのポストと、 陸別町銀河の森天文台 のYouTubeの中継動画を紹介します。 太陽風磁場の南北成分は、 12日20時(世界時12日11時)以降は北向きに変わり、 以降、磁気圏の活動は規模が小さくなっていきます。 AE指数は500nT以下の小規模の変化に変わり、 Dst指数は、静穏な値である0nTに向かって急に上がっています。 北海道の低緯度オーロラの見え方も、夜遅くなると弱くなっていました。 そして、今朝早く、13日4時(世界時12日19時)頃に、 ACE衛星で次の太陽風の強まりが観測されました。 速度は、その時の変化は分かりませんが、 しばらく経って、750km/秒、そして、その後950km/秒まで高まっています。 磁場強度は、短い時間ですが40nTまで強まり、 以降、20nT付近で推移しています。 11日に発生したX5.1大規模フレアの時に発生した CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れが到来した様です。 昨日紹介したNOAASWPCの太陽風予報と比べると5時間程遅く、 フレアの発生からおよそ1日半での到来となりました。 速度が大きく高まったのですが、 磁場の南北成分は、初めは北向きに強まったので 磁気圏への影響は限定的でした。 その後、13日9時(世界時13日0時)頃から南向きに切り替わり、 AE指数は、1000〜1500nTの大きい変化が発生し、 Dst指数も再び-200nTに近付く変化が発生しています。 現在も太陽風は950km/秒と非常に高速です。 磁場が南向きに強まると磁気圏の活動は激しくなります。 引き続き注目してください。 昨日のニュースで、SOHO衛星LASCO C3の画像に、 高速の陽子(太陽放射線)による白いノイズが増えていると紹介しました。 その後の画像を含めた動画を掲載します。 動画の途中でノイズの量が増え、ゆっくりと減っていく様子が分かります。 最後に掲載している高エネルギー陽子のグラフの変化と比較して下さい。
(c) 米戸 実氏 ![]() ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地13日1時30分(世界時12日12時30分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ![]() Dst指数は、-200nT程度の大きい変化が9時間程発生しました。 (c) 京都大学WDC ![]() 11日のX5.1大規模フレア以降のLASCO C3の画像。白いノイズが増え、やがて減っていく様子が見えています。 (c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) NOAA/SWPC ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。 マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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