宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:05)
今日、M1.0の中規模フレアが発生しました。
また、M1.1の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 2 05:58 M1.0
04:05 C3.3
12/ 1 20:52 C5.2
13:15 M1.1
11:54 C4.8
07:26 C3.6
04:19 C2.2
00:40 C2.1
11/30 16:10 C2.5
07:36 C2.4
00:15 C3.1

黒点 12/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
3492 2 β C5
3494 1 α ---
3500 15 βγ M1
3501 1 α ---
3502 5 β M1
3503 2 α ---
3505 1 α ---
3507 1 α C3
3508 1 α ---
3509 11 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:55 508 -9.3
-2 h 518 -10.5
-4 h 522 -9.0
-6 h 500 +2.3
-8 h 498 -9.5
-10 h 519 +19.5
-12 h 513 +7.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -126 -/ -
-2 h -97 -/ -
-4 h -66 -/ -
-6 h -88 -/ -
-8 h -95 -/ -
-10 h -96 -/ -
-12 h -105 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
12/ 2 0.3 1x10^2
12/ 1 0.4 9x10^2
11/30 0.3 7x10^2
11/29 0.3 4x10^2
11/28 0.3 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/11/27 13:14 太陽風の速度の高まりは終わりに近付いています。磁気圏は穏やかです。
2023/11/28 12:31 CMEが連続して発生し、太陽風の乱れが到来する可能性があります。
2023/11/29 13:54 M9.8の中規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEも発生しています。
2023/11/30 12:15 太陽風は平均的な状態です。磁気圏も概ね静穏です。
2023/12/ 1 12:56 太陽風の小規模の乱れが到来しました。この後もCMEの乱れが続きそうです。
最新のニュース

2023/12/ 2 10:05 更新
太陽風の強まりが到来して、磁気圏の活動も強まりました。

担当 篠原

昨夕、1日17時50分(世界時1日8時50分)に、
次の太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。
29日朝に発生したM9.8中規模フレアの時に発生した
CME(コロナ質量放出)による変化です。
およそ2日半で地球へ到来したことになります。

太陽風の速度は、420km/秒から540km/秒へ高まり、
高速になりました。
磁場強度は、その前から15nTと強まった状態でしたが、
27nTとさらに強まっています。

気象庁地磁気観測所による地上磁場データでは、
1日18時半(世界時1日9時半)頃に
磁場の急な強まりが観測されました。
太陽風の強まりで磁気圏が圧縮されたことによる変化です。

太陽風磁場の南北成分は、
太陽風の強まりから少し遅れて大きく南向きに変化し、
-26nTまで下がっています。
速度が高まっていることもあり、
太陽風から磁気圏へ大きなエネルギーが流れ込み、
磁気圏の活動が活発になりました。

AE指数は1300nTに達する大きい変化が発生し、
Dst指数は-107nTまで下がって中規模の磁気嵐になっています
(Dst指数はマイナス方向に強まります)。

しかし、太陽風磁場の南向きは3時間程で終わり、
北向きの強まりに切り替わりました。
このため、磁気圏活動の強まりもここで止まって、
AE指数は変化が小さくなり、
Dst指数は-100nT近くの値で推移する様になりました。

現在の太陽風は、速度は500km/秒と高速の状態が続き、
磁場強度も18nTと強まった状態が続いています。
磁場の南北成分は、再び-10nT程度の南向きになっていて、
AE指数は500nT程度の中規模の変化が続いていますが、
激しい乱れにはなっていません。

この後は、太陽風の強まりはゆっくりと下がっていきそうです。
一方、SDO衛星AIA193では、
太陽の中心部にコロナホールが大きく広がっています。
明日か明後日くらいから、
この領域の影響で太陽風の速度が高まりそうです。
現在の高まりがそのまま繋がるような変化になるかもしれません。


太陽は、北西の端近く(右上)の3502黒点群でM1.1、
南西(右下)の3500群でM1.0と
中規模フレアが2回発生しています。

3500群では、Cクラスの小規模フレアも度々発生しています。



地上では、1日18時半(世界時1日9時半)頃に磁場の強まりが発生しました。
(c) 気象庁地磁気観測所


Dst指数は、-107nTまで変化しています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。