宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2023/12/ 1 12:56 更新 太陽風の小規模の乱れが到来しました。この後もCMEの乱れが続きそうです。 担当 篠原 今朝、1日8時半(世界時11月30日23時半)に、 ACE衛星で太陽風の急な変化が観測されました。 速度は350km/秒から440km/秒へ、 磁場強度は5nTから13nTへ、それぞれ変化しています。 磁場強度はある程度強まっていますが、 速度は低速から平均的な速さに上がった程度で、 比較的小規模の乱れになっています。 27日昼に発生したフィラメント噴出の時に発生した CME(コロナ質量放出)による乱れの可能性があります。 この場合、発生から4日弱で到来したことになります。 気象庁地磁気観測所の地上磁場観測によると、 1日9時20分(世界時1日0時20分)頃に 磁場の急な強まりが発生しています。 太陽風の強まりによって磁気圏が押しつぶされたことによる変化です。 太陽風磁場の南北成分は、 乱れの到来後、-10nT程度の強い南向きの変化が続きました。 速度が高まっていないため、磁気圏活動の強まりは限定的で、 AE指数は600nTの中規模の変化が発生した程度です。 太陽風のグラフの最後では、磁場は北向きに切り替わっています。 この傾向が続くと、磁気圏は穏やかな状態になります。 この後の磁場の変化に注目してください。 そして、この後、29日朝に発生したM9.8フレアの時の CMEによる太陽風の乱れがやって来ます。 こちらはどの様な規模の変化になるでしょうか。 太陽は、南西の端(右下)の3499黒点群でC3.6、 北西の端(右上)の3492群でC4.8などの 小規模フレアが発生しています。 一方、中心部から東側(左側)にかけては穏やかで、 太陽はこの後、静かになりそうです。 太陽風の強まりによる地上磁場の変化が観測されました。 (c) 気象庁地磁気観測所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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