宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 7/22 13:02 更新 CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。太陽風は平均的な速度です。 担当 篠原 昨日の朝に3060黒点群で発生したC5.6の小規模フレアについて、 SDO衛星AIA193による動画を掲載します。 このフレアに伴ってCME(コロナ質量放出)が発生し、 飛び出したコロナのガスが地球へ到来しそうです。 2枚目は、SOHO衛星LASCO C3の動画です。 太陽の左側にCMEが飛び出している状態から始まるのは、 この前の画像がないためです。 左下に向かって長く伸びているのは、 昨日のニュースで紹介したプロミネンス噴出によるものです。 そして、左上に丸く、濃いCMEが飛び出していますが、 これは、太陽の向こう側で発生した別の現象によるものではないかと思います。 STEREO Ahead衛星の画像があると分かりやすいのですが、 現時点では欠けていて、見ることができません。 そして、C5.6のフレアによるCMEは、 かなり淡くて分かりにくいのですが、 左上のCMEとほぼ同じタイミングで、 太陽の上側を囲む様にうっすらと白い筋が広がっています。 これではないかと思います。 (動画を繰り返し見ないと見つけられないかもしれません) フレアの発生地点が太陽の中心付近なので、 飛び出したコロナは、太陽風の乱れとして地球に到来しそうです。 NOAA/SWPCの太陽風予報によると(3枚目の図)、 到来はCMEの発生から2日後の、 明日の朝、23日9時(世界時23日0時)頃とのことです。 太陽風の速度は、600km/秒台への高まりが予想されています。 太陽風磁場の強まりが到来して、南向きに大きく変化すると、 磁気圏の活動も激しくなります。 明日の朝以降、太陽風や磁気圏の変化に注目して下さい。 太陽では、今朝、22日8時半(世界時21日23時半)に、 南西の端(右下)の3056黒点群でC6.1の小規模フレアが発生しています。 この他に、C1〜3の小規模フレアが7回ほど発生しています。 太陽風は、昨日のニュースの後に磁場強度が10nTへ上がり、 今日未明に20nTまで強まりました。 その後、今朝にかけて12nTへ少し下がっています。 速度も、360km/秒の低速風が、 夜にかけて400km/秒台と平均的な速度に上がり、 グラフの最後は、450km/秒となっています。 速度の変化は小幅ですが、コロナホールの影響が始まった様です。 磁場の南北成分は、南向きに強まる変化が時々発生して、 AE指数では、500nTから最大1300nTに達する大きい変化が発生しています。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは太陽の右側に広がっていて、 この後も影響が続きそうです。 これにCMEの乱れが重なって、どの様な推移になるでしょうか。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) C5.6フレアのCMEは、太陽の上側にかなり淡く広がっています。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) CMEによる太陽風の乱れは、23日9時(世界時23日0時)頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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