宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:41)
昨日、C1.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/14 --- ---
4/13 02:23 C1.3
4/12 15:41 C3.9
08:05 C1.5

黒点  4/14 (NOAA)
磁場 フレア
2988 1 α ---
2989 3 β ---
2990 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:34 416 -4.9
-2 h 418 -3.9
-4 h 420 +3.1
-6 h 420 +5.1
-8 h 433 +5.6
-10 h 444 +4.7
-12 h 452 +3.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -6 -/ -
-2 h 14 -/ -
-4 h 1 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^3
4/14 0.7 5x10^3
4/13 0.6 3x10^3
4/12 0.8 2x10^3
4/11 0.7 1x10^3
4/10 0.7 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 4/ 9 13:40 太陽風磁場が南向きにやや強まっています。太陽は穏やかです。
2022/ 4/10 13:55 太陽風は磁場が強まり、やや高速になっています。
2022/ 4/11 14:38 高速の太陽風が続いています。太陽で小さい爆発が発生しています。
2022/ 4/12 13:08 ハロー型のCMEが発生し、太陽風の乱れが地球に向かっています。
2022/ 4/13 13:39 太陽風は速度や磁場が度々強まっています。
最新のニュース

2022/ 4/14 12:41 更新
太陽風は平均的な状態です。この後、11日のCMEの乱れが到来する可能性があります。

担当 篠原

昨夜、13日22時(世界時13日13時)頃に、
太陽の向こう側の左寄りで、
ある程度の規模のフレアが発生した様です。
STEREO Ahead衛星のSUVI 195の左端で
コロナのガスが噴き出す様子と、
COR2でCME(コロナ質量放出)が太陽の左側に
大きく広がっていく様子が撮影されています。

その様子はSOHO衛星でも撮影されていて、
LASCO C2、C3では、
太陽の左側を中心にCMEが大きく広がっています。

向こう側の現象なので、地球への影響はありません。
活動領域は、STEREO Ahead衛星でも
まだ左端の向こう側にあるので、
地球側へ現れるのは4日くらい先でしょうか。
その頃にどの様な状況になっているでしょうか。

太陽のこちら側は穏やかで、
X線グラフは変化のない状態です。

黒点は、北東側(左上)で2990群が新しく発生し、
南東の端(左下)から新しい黒点がこちら側に現れています。


太陽風は、今日未明まで磁場強度は10nTを保ち、
その後次第に下がって、現在は6nTと平均的な値です。
速度は、昨日のニュース以降に低下が始まり、
500km/秒の高速状態から現在は410km/秒と
こちらも平均的な値に戻っています。

磁場の南北成分は、昨日のニュースの頃の-5nTから、
今朝にかけてゆっくりと北向き5nTまで変化し、
その後、再び南向きに切り替わって、
現在は-5nTで推移しています。

太陽風の磁場の強さや向き、
速度のゆっくりとした変化が続いています。
どのCMEと対応するのか考えるのも興味深いところです。

今日の午後には、11日のCMEによる乱れが到来すると
NOAA/SWPCより予報されています。
この後の推移に注目して下さい。

磁気圏の活動は、太陽風磁場の南北成分に対応して、
AE指数のグラフは、500nT程度の変化から静かな時間に切り替わり、
最後でまた500nTの変化が見られています。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、
太陽の中心部の北側にコロナホールが見えています。
明日くらいからこの領域の影響が始まりそうです。
CMEの乱れと共にこちらの高速太陽風にも注目して下さい。




STEREO Ahead衛星EUVI 195とCOR2による、太陽の向こう側で発生したフレアとCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3によるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。