宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 3/14 13:03 更新 太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動が一時的に激しくなりました。 担当 篠原 11日未明に発生したCME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れが、 昨夕、13日19時(世界時13日10時)にDSCOVR衛星で観測されました。 NOAA/SWPCの予報よりも半日近く早く、 かなり早めの到来になったと思います。 太陽風速度のグラフは前半が乱れていて、 立ち上がりが分かりにくくなっていますが、 速度は350km/秒から550km/秒程度に高まり、 磁場強度は、3nTから20nTに強まっています。 磁気圏擾乱の規模に影響する太陽風磁場の南北成分は、 初めに-10nTくらいの強い南向きが発生し、3時間ほど続きました。 その後は、北向きになる時間帯が目立ち、 一時的に南向きに強まる変化が発生しています。 (今朝の南向きの変化は -24nTに達しました) このため、磁気圏の活動はかなり強まりましたが、 乱れの継続時間は短くなっていて、 AE指数は、2000nTの山、1700nTの山、1200nTの山と、 3回に分かれた乱れ方になっています。 Dst指数の速報値は、最大で-83nTの変化になっています。 中規模の磁気嵐になっている様です。 現在の太陽風は、440km/秒と平均的な速さに戻っていますが、 磁場強度は24nTと強まった状態が続いています。 南北成分は、18nTと強まっていますが北向きで、 磁気圏の活動は静かになっています。 この後は、磁場強度が下がり始め、 太陽風の乱れは終わりに向かうでしょう。 その途中で磁場の南北成分が南向きに切り替わる可能性があり、 その場合は、磁気圏の活動も再び活発になります。 その後は、太陽風はしばらく穏やかに推移しそうです。 太陽は、昨日のニュースの直後に、 北西(右上)の2962群があった場所で C4.9の小規模フレアが発生しました。 その後、南西の端(右下)の2964群でC1.4、C1.3、C3.9、 また、北東(左上)の2965群でC1.2、C2.1の 小規模フレアが発生しています。 2965群は小さい活動も頻繁に起きています。 しばらく注目して下さい。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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