宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
今日、C3.9の小規模フレアが発生しました。
また、M2.3の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/14 11:24 C2.0
08:28 C3.9
3/13 14:39 C1.4
12:11 C4.9
3/12 07:16 M2.3

黒点  3/14 (NOAA)
磁場 フレア
2960 2 β ---
2965 20 β C2
2967 1 α ---
2968 1 α C1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 444 +18.4
-2 h 457 +16.1
-4 h 464 +13.0
-6 h 455 -11.6
-8 h 468 +10.5
-10 h 475 +7.1
-12 h 476 +7.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -61 -/ -
-2 h -63 -/ -
-4 h -81 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -50 -/ -
-10 h -25 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 2x10^1
3/14 0.7 4x10^2
3/13 0.9 6x10^2
3/12 1.0 5x10^2
3/11 2.1 2x10^4
3/10 0.7 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 3/ 9 12:49 太陽風は平均的な状態です。2月の黒点相対数は 59.7 でした。
2022/ 3/10 13:29 太陽風は平均的な速度です。磁気圏は穏やかです。
2022/ 3/11 12:50 太陽の中心部でCMEが発生し、太陽風の乱れが地球へ向かっています。太陽風磁場が強まっています。
2022/ 3/12 13:25 M2.2の中規模フレアが発生しました。太陽風磁場の強まりが続き、磁気圏活動も活発でした。
2022/ 3/13 11:21 太陽風は平均的な状態です。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
最新のニュース

2022/ 3/14 13:03 更新
太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動が一時的に激しくなりました。

担当 篠原

11日未明に発生したCME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れが、
昨夕、13日19時(世界時13日10時)にDSCOVR衛星で観測されました。
NOAA/SWPCの予報よりも半日近く早く、
かなり早めの到来になったと思います。

太陽風速度のグラフは前半が乱れていて、
立ち上がりが分かりにくくなっていますが、
速度は350km/秒から550km/秒程度に高まり、
磁場強度は、3nTから20nTに強まっています。

磁気圏擾乱の規模に影響する太陽風磁場の南北成分は、
初めに-10nTくらいの強い南向きが発生し、3時間ほど続きました。
その後は、北向きになる時間帯が目立ち、
一時的に南向きに強まる変化が発生しています。
(今朝の南向きの変化は -24nTに達しました)

このため、磁気圏の活動はかなり強まりましたが、
乱れの継続時間は短くなっていて、
AE指数は、2000nTの山、1700nTの山、1200nTの山と、
3回に分かれた乱れ方になっています。

Dst指数の速報値は、最大で-83nTの変化になっています。
中規模の磁気嵐になっている様です。

現在の太陽風は、440km/秒と平均的な速さに戻っていますが、
磁場強度は24nTと強まった状態が続いています。
南北成分は、18nTと強まっていますが北向きで、
磁気圏の活動は静かになっています。

この後は、磁場強度が下がり始め、
太陽風の乱れは終わりに向かうでしょう。
その途中で磁場の南北成分が南向きに切り替わる可能性があり、
その場合は、磁気圏の活動も再び活発になります。

その後は、太陽風はしばらく穏やかに推移しそうです。


太陽は、昨日のニュースの直後に、
北西(右上)の2962群があった場所で
C4.9の小規模フレアが発生しました。
その後、南西の端(右下)の2964群でC1.4、C1.3、C3.9、
また、北東(左上)の2965群でC1.2、C2.1の
小規模フレアが発生しています。

2965群は小さい活動も頻繁に起きています。
しばらく注目して下さい。



Dst指数の速報値は、-83nTに達しています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。