宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:51)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/11 --- ---
4/10 --- ---
4/ 9 --- ---

黒点  4/11 (NOAA)
磁場 フレア
1061 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 359 +0.9
-2 h 358 -0.4
-4 h 363 -1.6
-6 h 365 +0.2
-8 h 360 -0.1
-10 h 381 +0.5
-12 h 383 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -14 -16/ 7
-2 h -15 -18/ 4
-4 h -14 -14/ 2
-6 h -14 -14/ 4
-8 h -13 -12/ 4
-10 h -13 -10/ 6
-12 h -13 -14/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^4
4/11 0.6 8x10^4
4/10 0.5 7x10^4
4/ 9 0.5 1x10^5
4/ 8 0.5 2x10^5
4/ 7 0.8 1x10^5

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/ 6 20:05 太陽風の磁場が南を向き続け、磁気圏の擾乱が続いています。
2010/ 4/ 7 11:44 太陽風磁場が長時間南を向き、活発な磁気圏活動が発生しました。放射線帯がかなり強まっています。
2010/ 4/ 8 09:02 高速太陽風(600km/秒)が続き、オーロラも活発です。放射線帯はたいへん強まっています。
2010/ 4/ 9 09:03 太陽風の速度は540km/秒へ下がってきています。小規模のオーロラ活動が続いています。
2010/ 4/10 11:50 太陽風は450km/sまで下がって来ました。明日以降、次の乱れが来るかもしれません。
最新のニュース

2010/ 4/11 11:51 更新
太陽風は360km/秒と低速です。磁気圏も静かです。

担当 篠原

昨日のSOHO衛星で、小型の彗星が太陽に接近する様子が見られました。
spaceweather.comでは、太陽の朝ご飯と紹介していました。
面白い言い方ですね。


太陽風は、昨夜のうちに360km/秒まで速度が下がりました。
しっかりと低速風になっています。
磁場強度も3nTと、やや弱まったままです。

太陽風自体が弱まった影響もありますが、
磁場の南北成分が北寄りの傾向に変わったため、
磁気圏の活動はとても静かになっています。
ここしばらくにぎやかだったAE指数は、今日は全く変化していません。


太陽風では、8日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)の影響が、
これからやって来るのではないかと予想しています。
これから明日にかけて、太陽風の変化に注目してください。
到来が遅いほど、乱れの規模は小さくなります。

また、SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、
太陽の南半球の中央付近に、南北に縦にコロナホールが伸びています。
動画を見ていると、赤道近くまで分布が伸びているようで、
14〜15日頃にここの影響が地球へやって来そうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、非常に高い状態が続いています。
太陽風が穏やかになり、磁気圏が安定していると減衰はとてもゆっくりです。
CMEによる擾乱がやって来ると、そこで一気に減少すると思われますが、
それがなければ、引き続き注意が必要です。

太陽は、1051黒点群が西に没して、無黒点になっています。
X線の変化もなく、穏やかです。



太陽へ突入する小型彗星。SOHO LASCO C2より。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽コロナ。11日11時半(世界時11日2時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。太陽は無黒点のようです。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。