宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 4/ 7 11:44 更新 太陽風磁場が長時間南を向き、活発な磁気圏活動が発生しました。放射線帯がかなり強まっています。 担当 篠原 昨夜も速報を書きましたが、太陽風は高速、南向きを続け、 磁気圏も活発な状態が続きました。 ACEのグラフを見ると、太陽風の速度は570km/秒で安定し、高速状態が続いています。 磁場強度は、昨日いっぱいは8nTほどありましたが、 今日に入って次第に弱まり、現在は5nTに下がっています。 この間、特徴的な変化を示したのが太陽風磁場の南北成分です。 -5nTを越えるレベルの強い南向きがずっと、今朝まで続いていたのです。 この影響で、磁気圏にまとまった規模のエネルギーが連続的に流れ込み、 AE指数はずっと太くなったままという、特徴的な変化をしています。 これは、オーロラ活動の強まりはもちろんですが、 磁気圏の対流がかなり強まっていたと考えられます。 磁気嵐ももう一段強まっていて、 沖縄磁場データでは-100nT近い減少を記録しています。 これは地方時効果で少し強めに出ていて、 世界規模のデータによるDst指数では、-60nTくらいの減少の様です。 これは、規模としては小さな磁気嵐です。 現在の太陽風は、速度は600km/秒弱と高いレベルにありますが、 今朝から磁場が北向きに切り替わっていて、磁気圏活動は一旦落ち着いています。 このまま北を向き続けるか、あるいは、再び南向きに変わって磁気圏の活動を強めるか、 注目してください。 この後は、コロナホールの影響による高速風が2〜3日ほど続くかもしれません。 ただし、直前が派手だったので、地味な高速風に感じられそうです。 今回の磁気嵐で、放射線帯の高エネルギー電子も一気に増加しています。 警戒ラインをもう一段越え、100,000にまで達しました。 ここまで増加したのは、2008年3月以来、2年ぶりのことです。 かなり高いレベルになっていますので、衛星の運用などでは注意が必要でしょう。 太陽は穏やかです。 新しく現れた1060、1061黒点群は、規模に変化はなく、 X線データも目立った変化は見られません。 SOHO EIT195による太陽コロナ。7日11時半(世界時7日2時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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