宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:02)
昨日、C4.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/15 --- ---
2/14 20:38 C4.4
05:41 C3.1
04:58 C2.8
2/13 21:29 C9.6
16:45 C4.3
07:27 C3.1
05:46 C1.4
02:51 M1.2

黒点  2/15 (NOAA)
磁場 フレア
1046 6 β C3
1048 2 β M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:51 314 -6.8
-2 h 314 -9.5
-4 h 319 -2.6
-6 h 316 +3.9
-8 h 315 -1.6
-10 h 319 +3.7
-12 h 320 +4.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -38 1/ 8
-2 h -22 2/ 3
-4 h -13 1/ 4
-6 h -15 4/ 3
-8 h -14 7/ 6
-10 h -15 -2/ 8
-12 h -19 -9/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^0
2/15 0.6 2x10^1
2/14 0.5 2x10^1
2/13 0.8 2x10^1
2/12 0.6 3x10^1
2/11 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 2/10 08:52 1045黒点群の活動は弱まっています。そろそろCMEによる太陽風の乱れがやって来るでしょう。
2010/ 2/11 11:52 CMEの影響が来たようですが、変化は小規模です。太陽は静かになっています。
2010/ 2/12 08:22 太陽のフレア活動は穏やかです。太陽風はゆっくりと弱まっていて、オーロラも穏やかです。
2010/ 2/13 12:30 中規模フレアが2回発生し、太陽は活動がやや強まっています。太陽風は穏やかです。
2010/ 2/14 10:34 小規模フレアを起こしながら、1048黒点群が上がってきたようです。太陽風は低速が続いています。
最新のニュース

2010/ 2/15 10:02 更新
太陽風の磁場が大きく南を向いています。一時的に磁気圏が活動的になりそうです。

担当 篠原

今朝より、太陽風の磁場が10nTに強まり、
それとともに、南北成分が大きく南を向いています。

南向きの変化は、5時間ほどくるっと輪を描くように変化しています。
CMEによって、磁場のまとまった変化が流れてきたようです。
この様子では、あまり長く続かないかもしれませんが、
この影響で、オーロラ活動が強まったり、磁気嵐が発達しそうです。

一方、太陽風の速度は低速の状態が続いています。
速度は300〜320km/秒の範囲で安定しています。
このため、磁気圏変動の規模としては限定されたものになりそうです。

太陽の南半球に見えたコロナホールの影響や、太陽でたびたび発生しているCMEの影響などで、
太陽風の変化はしばらく読みにくい状況です。
引き続き、ACEのデータに注目してください。


太陽では、東の端から1048黒点群が上がってきました。
昨夜は、C4.3の小規模フレアを起こしています。
SOHO EIT195の動画を見ると、活発に変動しているようで、
今後も中小規模のフレアの発生に注意が必要です。

それにしても、SOHO EIT195の太陽写真をじっくり見ると、
北半球に太陽をぐるっと囲むように活動領域のリングができています。
太陽の変化が実感でき、とても美しい光景です。



SOHO EIT195による、太陽コロナ。15日8時(世界時14日23時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。東端から1048黒点群が上がってきました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。