宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:52)
昨日、M1.1の中規模フレアが、一昨日もM4.1の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/10 --- ---
2/ 9 20:22 C1.8
13:03 C2.4
10:11 C2.8
06:52 C2.3
06:01 M1.1
04:00 C2.5
00:28 C3.8
2/ 8 22:32 M2.1
20:57 M1.1
18:53 C2.8
17:03 C2.0
16:36 M4.1
14:58 C6.9
14:07 C8.7
13:03 C7.7
12:39 C2.5
12:07 C6.2
09:09 C1.4
06:23 C4.3
06:02 C4.3

黒点  2/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1045 35 βγδ M4
1046 4 β ---
1047 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:45 311 -3.4
-2 h 304 -0.6
-4 h 308 -1.6
-6 h 316 +0.5
-8 h 349 +0.1
-10 h 346 +2.3
-12 h 344 +3.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -15 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
2/10 0.7 3x10^1
2/ 9 0.6 5x10^1
2/ 8 0.7 6x10^1
2/ 7 0.7 3x10^1
2/ 6 0.6 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 2/ 5 08:42 太陽風の速度は400km/秒を割りつつあります。磁気圏は静かです。
2010/ 2/ 6 11:06 太陽では、Bクラスの小さな活動が起こり始めています。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2010/ 2/ 7 11:54 1045黒点群が一気に発達し、中規模フレアを3回起こしています。
2010/ 2/ 8 13:36 1045黒点群は大きくなり、小規模フレアを起こし続けています。CMEも発生しています。
2010/ 2/ 9 10:15 太陽は中規模フレアを含めて活発に活動しています。今後、CMEの到来に注意してください。
最新のニュース

2010/ 2/10 08:52 更新
1045黒点群の活動は弱まっています。そろそろCMEによる太陽風の乱れがやって来るでしょう。

担当 篠原

1045黒点群の活動は一段落着いたようです。
昨日のニュース以降は、C2.7、C2.4、C1.8と、Cクラスの中の小さめの規模のフレアが発生しただけで、
フレアの発生頻度が下がるとともに、X線の強度も下がっています。
可視光写真で見える黒点も、昨日よりも更に小さくなっています。

1045黒点群は、このまま弱まっていくのか、
一休みして、再び活発化するのか(こういう変化もよく見られます)、
まだしばらく注目してください。

太陽には、東端の南北に、1047黒点群(下)と1046黒点群(上)が見えます。
こちらは、特に目立った活動は起こしていません。


太陽風は、速度は320km/秒へ低下しています。
結局、コロナホールの影響は来ず、低速風が深まっています。
このまま、CMEによる太陽風の乱れを迎えることになりそうです。

まず、7日11時頃(世界時7日2時)に発生したM6.4フレアによるCMEの影響が、
今日くらいに地球に到達すると考えられます。
既に3日近く時間が経過していますので、それほど速度の高い風にはならないでしょう。
むしろ、磁場の強まりがやってきて、
強い南向きをもたらすことによる磁気圏の擾乱に注意して下さい。

また、8日16時半(世界時8日7時半)のM4.0フレアもCMEを起こしています。
1日ほど開けてこちらの影響もやってきそうです。

これからしばらく、オーロラ観望はチャンスです。
注目してください。



SOHO EIT195による、太陽コロナ。10日8時半(世界時9日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1045黒点群は少しずつ小さくなっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。