宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:15)
今日、M1.1の中規模フレアが発生しました。
また、M6.5の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 9 06:52 C2.3
06:01 M1.1
04:00 C2.5
00:28 C3.8
2/ 8 22:32 M2.1
20:57 M1.1
18:53 C2.8
17:03 C2.0
16:36 M4.1
14:58 C6.9
14:07 C8.7
13:03 C7.7
12:39 C2.5
12:07 C6.2
09:09 C1.4
06:23 C4.3
06:02 C4.3
2/ 7 13:35 C9.9
11:20 M6.5
07:45 C2.7
06:43 C7.6
06:15 M1.3
03:47 M3.0
00:23 C3.5

黒点  2/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1045 35 βγδ M6
1046 4 β ---
1047 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 369 -1.5
-2 h 353 -0.7
-4 h 336 +5.7
-6 h 331 +4.9
-8 h 340 +5.7
-10 h 346 +5.2
-12 h 351 +6.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -15 -7/ 16
-2 h -10 8/ 4
-4 h -10 4/ 4
-6 h -10 5/ 3
-8 h -9 6/ 2
-10 h -8 3/ 7
-12 h -7 -2/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
2/ 9 0.5 5x10^1
2/ 8 0.7 6x10^1
2/ 7 0.7 3x10^1
2/ 6 0.6 4x10^2
2/ 5 0.7 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 2/ 4 10:14 太陽風の速度は460km/秒に下がり、やや高速です。オーロラの活動が続いていました。
2010/ 2/ 5 08:42 太陽風の速度は400km/秒を割りつつあります。磁気圏は静かです。
2010/ 2/ 6 11:06 太陽では、Bクラスの小さな活動が起こり始めています。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2010/ 2/ 7 11:54 1045黒点群が一気に発達し、中規模フレアを3回起こしています。
2010/ 2/ 8 13:36 1045黒点群は大きくなり、小規模フレアを起こし続けています。CMEも発生しています。
最新のニュース

2010/ 2/ 9 10:15 更新
太陽は中規模フレアを含めて活発に活動しています。今後、CMEの到来に注意してください。

担当 篠原

1045黒点群の活発な活動が続いています。
昨日のニュース以降も、
Mクラスの中規模フレアが、M4.0、M1.1、M2.0、M1.0と4回発生し、
Cクラスの小規模フレアも多数発生しています。

1045黒点群は、東西に一列にずらっと並ぶように黒点が分布しています。
ただ、昨日と比べると、個々の黒点の大きさは小さくなっているようです。
黒点の変化を見るために動画を作成しました。
黒点が少し小さくなり、1045黒点群は弱まり始めているのかもしれません。
一時的な変化かもしれませんし、今後の変化に注目してください。

太陽の東の端では、北半球に1046黒点群と、南半球側に1047黒点群が出現しています。
SOHO EIT195の動画を見ると、1045黒点群とともに、
1046黒点群も小さな活動を活発に起こしています。
今後は、こちらの発達にも注意してください。


太陽風は、磁場強度は10nTレベルに高まったものの、
速度はむしろ下がって、340km/秒の低速風になりました。
今朝になって370km/秒ほどに上がりましたが、低速のままです。
その間に磁場強度はじわじわと下がり、現在、7nTほどに弱まっています。
今のところ、コロナホールの影響は特にやってきてはいません。

磁場は強まったのですが、南北成分はずっと北を向いていました。
このため、磁気圏は静かなままで、AE指数は穏やかでした。
磁場の方向はスイッチの様なもので、
磁場が強まった時に南を向けば、オーロラ活動は一気に活発化しますが、
北を向いてしまうと、全くの空振りになります。

今後の太陽風ですが、引き続きコロナホールの影響がやって来る可能性があります。
また、昨日お知らせしたCMEも、早ければ今夜にも到来するかもしれません。
重なってしまうと、どちらがどうということは分からなくなりそうですが、
これからの太陽風の変化、オーロラ活動に注意してください。



SOHO可視光写真による1045黒点群の発達の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO EIT195による、太陽コロナ。9日10時(世界時9日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1045、1046黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。