宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:02)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 3 --- ---
2/ 2 --- ---
2/ 1 --- ---

黒点  2/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1043 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:16 538 -0.7
-2 h 512 -3.8
-4 h 453 +3.6
-6 h 452 -0.3
-8 h 458 +0.6
-10 h 481 +0.1
-12 h 472 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -16 -6/ 8
-2 h -12 -10/ 8
-4 h -6 -7/ 8
-6 h -9 -13/ 3
-8 h -7 -13/ 5
-10 h -9 -15/ 4
-12 h -8 -19/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
2/ 3 0.7 8x10^1
2/ 2 0.5 2x10^1
2/ 1 0.8 9x10^0
1/31 0.6 1x10^1
1/30 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/29 11:30 太陽風は300km/秒台後半と穏やかで、磁気圏も静穏です。
2010/ 1/30 11:21 1041黒点群は小さくなりました。太陽風は低速で、穏やかです。
2010/ 1/31 11:22 太陽風の速度は440km/秒にやや上がっています。1043黒点群が出現しました。
2010/ 2/ 1 13:28 太陽風の速度は350km/秒に下がっています。太陽も概ね静穏です。
2010/ 2/ 2 08:27 太陽風は、再びやや高速の状態になっています。小規模ですがオーロラ活動が活発化しています。
最新のニュース

2010/ 2/ 3 09:02 更新
太陽風の速度は540km/秒まで上昇しています。1月までの黒点数をまとめました。

担当 篠原

1月の黒点数が、SIDCより発表されました。
黒点が見られなかった日は一気に減って、1月は3日だけでした。
表とグラフをご覧ください。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日
9月19日
10月21日
11月16日
12月10日
2010年
1月3日


昨年の秋以降、減少傾向ははっきりと見えていましたが、
そのまま一気に、一桁台前半まで下がってしまいました。

無黒点日数が増加していた頃を振り返ると、
2007年1月から4月や、2007年8月から10月にかけてなど、
無黒点日数が一気に増えたものの、その後一旦大きく減少するという変化もありました。

現在のまま黒点の出現が続くのか、揺り戻しで黒点が現れなくなったりするのか、
もうしばらく注目していきましょう。

黒点の出現緯度の図を見ても、秋以降は安定して印が並んでいます。
最近は、太陽面に黒点が見えるのが当たり前に変わってしまい、
黒点が見えなくなりそうだと、逆に注目するように気分が変わっています。
今後は、フレア活動がどこまで高まっていくか、
宇宙天気としてはそちらに関心が移っていきそうです。



さて、昨日のニュースの後、太陽風の速度は480km/秒に上がり、
更に、今朝になって、540km/秒へ上昇しています。
すっかり高速太陽風になりました。
ここまで上がるとは思わなかったので、驚いています。

太陽風の磁場強度は6nTで推移しています。
この高速風はまだしばらく続きそうです。

太陽風磁場の南北成分は、やや北寄りの傾向に見えますが、
頻繁に南向きにも振れています。
速度が高まっていることもあって、
AE指数で500nTに達する程度の小規模のオーロラ活動が何度も発生しています。
北極の空はにぎやかだったのではないでしょうか。

今朝は、SOHOのEIT195の観測が再開されていました。
北半球の真ん中に1043黒点群が光っています。
東側にはコロナホールがありますが、まだ斜めなので、はっきりとは見えません。
もう2日ほどするとよく見えるようになるでしょう。

現在の高速風がどのくらい続くのか、なかなか読みにくいところです。
ACEの観測に注目してください。


1043黒点群は、ぽつんとひとつが見えるだけになっています。
X線のデータに変化はなく、太陽の活動は静穏です。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


SOHO EIT195による太陽コロナ。3日7時(世界時2日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1043黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。