宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/26 --- ---
1/25 --- ---
1/24 --- ---

黒点  1/26 (NOAA)
磁場 フレア
1041 11 β ---
1042 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:00 364 -2.6
-2 h 379 +0.6
-4 h 374 -2.8
-6 h 375 +2.4
-8 h 378 +2.6
-10 h 377 +4.2
-12 h 360 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -17 6/ 6
-2 h -19 8/ 8
-4 h -14 3/ 4
-6 h -12 4/ 2
-8 h -13 7/ 3
-10 h -16 6/ 6
-12 h -18 0/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
1/26 0.6 8x10^1
1/25 0.6 3x10^1
1/24 0.5 3x10^1
1/23 0.5 1x10^1
1/22 0.7 6x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/21 13:26 新しい1041黒点群がM・Cクラスのフレアを多数起こしています。太陽風の磁場が大きく南を向き、オーロラが活発化しました。
2010/ 1/22 08:27 1041黒点群は活動が弱まっています。やや高速の太陽風が続き、オーロラ活動も発生しています。
2010/ 1/23 12:08 1042黒点群が出現しました。太陽風は速度が下がり、低速風に変わりつつあります。
2010/ 1/24 10:20 太陽風は低速風になりました(340km/秒)。太陽の活動も落ち着いています。
2010/ 1/25 14:06 太陽風は低速ですが、磁場が南寄りのため小規模のオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2010/ 1/26 11:16 更新
太陽の活動は穏やかです。太陽風は低速ですが、小規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

SOHOの可視光写真が変な状態になっています(最新の写真は更にひどいです)。
機器の故障でなければいいのですが。

太陽の活動は更に穏やかになっています。
昨日は、Bクラスの変化すらほとんど見られなくなりました。

太陽は、この後も穏やかに推移しそうです。
X線の観測では、今朝、Bクラスの小さな変化が発生していて、
この変動が続くかどうかというのも、今後を見るための指標となるでしょう。


太陽風は、昨日からほとんど変わらず、速度370km/秒とやや低速の風が続いています。
磁場強度は、4〜6nTの間にあり、平均的な状態です。

磁場の南北成分は、一方的な南向きから、
南北に数時間置きに切り替わるようになっています。
そのため、南を向いた頃にオーロラ活動が発生するという変化をしています。

太陽風を測っているACE衛星は、
地球から150万kmほど太陽寄りに離れて飛んでいます。
そこから地球まで、今日のような370km/秒の風だと1時間10分ほどかかります。
従って、ACEと地上のデータを比べる時は、
この時差も意識して見ると見やすくなります。


オーロラの活動度を示すAE指数は、200〜400nTと小規模の変化です。
速度が遅めなので、この程度の変化になっています。

遅い太陽風はまだまだ続きます。
27日周期の図では、前周期の速度のグラフはずっと低速です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。26日8時半(世界時25日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1041黒点群と、1042黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。