宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:00)
昨日、M3.5の中規模フレアが、一昨日もM1.9の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/22 --- ---
1/21 19:41 C1.2
12:37 C2.3
10:01 C4.9
02:49 M3.5
00:10 C2.3
1/20 21:27 C4.0
19:19 M1.9
18:12 C3.8
16:41 M1.7
16:22 M1.0
15:43 C9.7
15:09 C3.9
13:48 C5.0
09:09 C4.0
08:16 C2.3
07:23 C4.5
05:20 M1.7
04:05 C2.0
03:41 C3.3
02:21 C5.2
00:32 C2.4

黒点  1/22 (NOAA)
磁場 フレア
1041 7 β M3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 445 +1.3
-2 h 440 +1.2
-4 h 448 +1.5
-6 h 448 +1.7
-8 h 438 +1.6
-10 h 434 +0.9
-12 h 416 -0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -13 5/ 10
-2 h -13 -5/ 5
-4 h -15 -8/ 1
-6 h -15 -7/ 2
-8 h -17 -6/ 4
-10 h -19 -9/ 6
-12 h -23 -5/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
1/22 0.6 6x10^0
1/21 0.6 7x10^0
1/20 0.6 9x10^0
1/19 0.5 1x10^1
1/18 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/17 10:46 1040黒点群は縮小しています。太陽風は、360km/秒と低速風になりました。
2010/ 1/18 14:36 1040黒点群が没しつつあります。太陽風は低速で、穏やかです。
2010/ 1/19 08:49 太陽風は低速です。これから高速風がやって来る可能性があります。
2010/ 1/20 09:06 太陽の東端から新しく見えてきた活動領域で、中規模フレアが2回発生しました。
2010/ 1/21 13:26 新しい1041黒点群がM・Cクラスのフレアを多数起こしています。太陽風の磁場が大きく南を向き、オーロラが活発化しました。
最新のニュース

2010/ 1/22 08:27 更新
1041黒点群は活動が弱まっています。やや高速の太陽風が続き、オーロラ活動も発生しています。
2010/ 1/22 11:00 追加 
今日の太陽の可視光写真

担当 篠原

1041黒点群は、一息ついてしまったのか、顔を出した途端にフレア活動が弱まりました。
昨日のニュース以降は目立ったフレアはなく、Bクラスの小さな変動が起こっただけです。
それでも、STEREO Behindの動画を見ると、
この黒点群が小刻みに活動を続けていることが分かります。
黒点群が一休みの後に再び活発化することはよくありますので、引き続き注目してください。

SOHOの可視光写真が更新されていないので、今日は磁場の写真を掲載します。
黒点そのものは分かりませんが、おおまかに1041群の規模を見ることができます。


太陽風は、速度が一旦400km/秒近くに下がりましたが、
その後戻して、450km/秒とやや高速の状態が続いています。
一方、磁場強度は5nTほどで安定しており、
この様子では、高速風はもうしばらく続きそうです。

小規模のオーロラも続いています。
AE指数では、200〜300nTくらいの変動が連続して発生しています。
北極では、激しくはありませんが、長い時間オーロラを楽しめたのではないでしょうか。


27日周期の図を見ると、前周期は12月26-27日と太陽風の速度がやや高まった変化をしています。
この様子を考えると、今周期も明日の23日くらいまでは高速風が続くかもしれません。
発生源のコロナホールが既に西に消えていったことを考えると、
それ以上に長く続くことはなさそうです。

2010/ 1/22 11:00 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
SOHO MDIの可視光写真が更新されましたので、追加で掲載します。
今朝の太陽です。
1041黒点群の姿をしっかりと見ることができます。
今後の活動はどうなるでしょうか。



SOHO EIT195による太陽コロナ。21日21時半(世界時21日12時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる太陽磁場の様子。1041黒点群のN極が白く、S極が黒に見えている。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




2010/ 1/22 11:00 追加

SOHOによる太陽の可視光写真。南東(左下)に1041黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。