宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:58)
今日、C1.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/23 05:12 C1.3
12/22 13:50 C7.3
12/21 16:03 C2.5

黒点 12/22 (NOAA)
磁場 フレア
1035 2 β ---
1036 7 β C7
1038 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:56 342 -1.5
-2 h 335 -1.2
-4 h 339 -1.8
-6 h 336 +2.4
-8 h 338 -0.3
-10 h 337 -0.3
-12 h 350 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -5 -4/ 8
-2 h -5 0/ 2
-4 h -4 0/ 7
-6 h -4 5/ 4
-8 h -6 2/ 4
-10 h -6 4/ 4
-12 h -8 3/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
12/23 0.7 5x10^0
12/22 0.6 6x10^0
12/21 0.5 6x10^0
12/20 0.5 7x10^0
12/19 1.0 7x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/18 08:43 1035黒点群は大きな姿を見せています。フレア活動は落ち着いています。
2009/12/19 10:19 Cクラスの小規模フレアが2回発生しています。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
2009/12/20 08:43 CMEの到来はまだです。太陽では、1036、1037黒点群が出現したそうです。
2009/12/21 13:03 太陽に1038黒点群が出現したそうです。太陽風は低速で、CMEの影響はなかった様です。
2009/12/22 08:04 C2.5の小規模フレアが発生しました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。
最新のニュース

2009/12/23 08:58 更新
1036黒点群はCクラスの小規模フレアを4回ほど起こしました。太陽風は穏やかです。

担当 篠原

太陽活動をにぎやかにしていた1035黒点群は、西の端に没して見えなくなりました。
代わって、南半球の西寄り(右寄り)に見える1036黒点群の活動が強まっています。
昨日、22日14時(世界時22日5時)にC7.2と大きめの小規模フレアを起こし、
その後、深夜から今朝にかけて、C1の小規模フレアを3回起こしています。
GOES衛星のX線のグラフもにぎやかに変化しています。

NOAAの発表によると、1036黒点群の勢力は弱まりつつあるそうですが、
X線のレベルが高まっている間は、引き続き中小規模のフレアに注意が必要でしょう。

ただ、1036黒点群は、太陽の西の端に近く、CMEなどの影響は及びにくい状況です。
また、北半球側の1038黒点群とともに、間もなく西の端に没して行くことになります。


太陽風は、速度が340km/秒に更に下がり、磁場強度も4nTで落ち着いていて、
穏やかな状態を保っています。
コロナホールの影響は今も見られず、今日もこのままであれば、
もう変化はやって来ないかもしれません。

SOHO EIT195では、コロナホールが南北にそれぞれ見えていたのですが、
地球まではやって来ないのでしょうか。

磁気圏は概ね静穏です。
AE指数では、小さな変動が見えています。
弱いオーロラ活動は起きていた様です。


このままコロナホールの影響が来なければ、
穏やかな太陽風が10日間ほど、あるいは20日近く続くかもしれません。



SOHO EIT195による太陽コロナ。23日8時半(世界時22日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。西側に1036(南)、1038(北)黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。黒点群の場所に磁場の強まりが見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。