宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (17:06)
今日、C7.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/22 13:50 C7.3
12/21 16:03 C2.5
12/20 --- ---

黒点 12/22 (NOAA)
磁場 フレア
1035 2 β ---
1036 7 β C7
1038 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
17:02 350 -0.1
-2 h 354 -0.1
-4 h 356 -0.3
-6 h 355 +0.5
-8 h 362 +1.1
-10 h 393 +1.5
-12 h 346 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
16:59 -8 4/ 5
-2 h -8 0/ 19
-4 h -8 -25/ 8
-6 h -8 -21/ 12
-8 h -8 -7/ 12
-10 h -10 4/ 4
-12 h -10 6/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
12/22 0.6 6x10^0
12/21 0.5 6x10^0
12/20 0.5 7x10^0
12/19 1.0 7x10^0
12/18 0.8 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/17 09:33 1035黒点群は、小規模フレアを3回起こしています。CMEも発生しています。
2009/12/18 08:43 1035黒点群は大きな姿を見せています。フレア活動は落ち着いています。
2009/12/19 10:19 Cクラスの小規模フレアが2回発生しています。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
2009/12/20 08:43 CMEの到来はまだです。太陽では、1036、1037黒点群が出現したそうです。
2009/12/21 13:03 太陽に1038黒点群が出現したそうです。太陽風は低速で、CMEの影響はなかった様です。
最新のニュース

2009/12/22 08:04 更新
C2.5の小規模フレアが発生しました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。
2009/12/22 14:30 追加 
C7.3の大きめの小規模フレアが発生しました。
2009/12/22 17:06 追加 
C7.2フレアは1036黒点群で発生しています。

担当 篠原

SOHO EIT195の写真が更新されています。
これによると、1035黒点群は、もう西の端に没してしまったようです。

また、そのすぐ左に小さく光っているのが1038群、
南西(右下)の明るい領域は1036群のある場所です。
北東(左上)にも明るい領域が見えますが、ここは一時1037群が出現していた場所でしょう。

可視光写真はまだ新しくなっていないため、黒点の様子を見ることはできませんが、
コロナの光り具合が弱いことから、1038群はもう消えているかもしれません。

X線のデータでは、昨日、21日16時(世界時21日7時)に、C2.5の小規模フレアが発生しています。
その後にも、Bクラスの変動が続いています。
どこの領域か分かりませんが、1035群であれば、
もう没してしまったので、今後の影響はないでしょう。


太陽風は、今朝になって急に420km/秒まで速度が上がり、すぐに350km/秒へ下がっています。
短時間の変化で、これだけでは状況がよく分かりません。
磁場強度は4nT前後で、特に目立った変化はしていません。
プラズマの密度が増加しているので、コロナホールの影響が到来しつつあるのかもしれません。
もうしばらく様子を見る必要があります。

磁気圏はとても静かです。

2009/12/22 14:30 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
GOESのX線観測によると、22日14時(世界時22日5時)頃、
C7.3と大きめの小規模フレアが発生しました。
発生場所は分かりませんが、西の端に隠れた1035黒点群の可能性が高いです。
その場合、実際の規模はもう一段大きかったと思われます。

2009/12/22 17:06 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
先ほどのC7.2の小規模フレアは、
太陽の南東(右下)に見える1036黒点群で発生したそうです。
(1035群ではありませんでした)

そうなると、引き続き注目したいところです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。18日2時半(世界時17日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




2009/12/22 14:30 追加

GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




2009/12/22 17:06 追加



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。