宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/12/ 3 15:34 更新 太陽風の速度が250km/秒まで下がっています。11月の黒点状況をまとめます。 担当 篠原 今日は更新が遅くなり、申し訳ありません。 SIDCより、11月の黒点数が発表されています。 11月は久しぶりに黒点が頻繁に出現し、無黒点だった日は16日でした。 ここまで減ったのは、1年半ぶりと言ってもいいかもしれません。 NOAAの黒点番号としては、上旬に現れた1130黒点群から、 中旬の1131群、下旬の1132、1133群と、 1ヶ月の全体に渡って黒点が現れ続けたという印象があります。 いつもの無黒点日数の表と、グラフを掲載します。
特にグラフを見ると、無黒点日数の増減の様子が、 減少方向に切り替わったなという感じを持つことができます。 まだまだ時間をかけながらでしょうが、今後の推移を見ていきましょう。 黒点群の出現場所は、このところ北半球側が卓越しています。 出現緯度は低緯度から中緯度にかけて広くとなっていて、 活動周期前半の現れ方をしているようです。 今後の注目は、活発にフレアを起こすような、 活動に勢いのある黒点群が出現を始めるかどうかと言えるかもしれません。 さて、現在の太陽風ですが、 今日に入った頃から一段と速度が下がり初め、250km/秒まで下がっています。 相当に低い速度です。 磁場強度も2nT付近と弱まったままで、速度とともに密度も低くなっていて、 今の太陽風は、かなり希薄で、勢いもないという状況です。 磁気圏も静かで、AE指数はほとんど変化していません。 この後の変化は、明後日あたりに見られるかもしれない、速度の小規模の上昇くらいです。 その後も、また低速の静かな太陽風が続くでしょう。 太陽は、今日も無黒点で、静穏です。 2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。 (c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC 2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。 (c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA SOHO EIT195による太陽コロナ。3日15時(世界時3日6時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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