宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 3 --- ---
12/ 2 --- ---
12/ 1 --- ---

黒点 12/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
15:00 253 -1.4
-2 h 250 -0.5
-4 h 252 +0.0
-6 h 261 +0.6
-8 h 264 -0.3
-10 h 267 +0.8
-12 h 276 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:59 -12 2/ 7
-2 h -11 -3/ 3
-4 h -11 -5/ 3
-6 h -11 -2/ 5
-8 h -10 3/ 6
-10 h -9 8/ 2
-12 h -9 7/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^0
12/ 3 0.6 2x10^1
12/ 2 0.7 3x10^1
12/ 1 0.5 2x10^1
11/30 0.7 3x10^1
11/29 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/28 13:00 太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。太陽は無黒点が続いています。
2009/11/29 11:41 太陽風は速度350km/秒と低速で安定しています。磁気圏も概ね静穏です。
2009/11/30 08:24 太陽風は300km/秒のかなり遅い風になっています。磁気圏も静穏です。
2009/12/ 1 08:58 太陽風は、速度270km/秒とかなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。小さな黒点が見えています。
2009/12/ 2 09:24 太陽風はとても遅い状態が続いています。磁気圏も静穏です。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2009/12/ 3 15:34 更新
太陽風の速度が250km/秒まで下がっています。11月の黒点状況をまとめます。

担当 篠原

今日は更新が遅くなり、申し訳ありません。

SIDCより、11月の黒点数が発表されています。
11月は久しぶりに黒点が頻繁に出現し、無黒点だった日は16日でした。
ここまで減ったのは、1年半ぶりと言ってもいいかもしれません。

NOAAの黒点番号としては、上旬に現れた1130黒点群から、
中旬の1131群、下旬の1132、1133群と、
1ヶ月の全体に渡って黒点が現れ続けたという印象があります。

いつもの無黒点日数の表と、グラフを掲載します。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日
9月19日
10月21日
11月16日

特にグラフを見ると、無黒点日数の増減の様子が、
減少方向に切り替わったなという感じを持つことができます。
まだまだ時間をかけながらでしょうが、今後の推移を見ていきましょう。

黒点群の出現場所は、このところ北半球側が卓越しています。
出現緯度は低緯度から中緯度にかけて広くとなっていて、
活動周期前半の現れ方をしているようです。

今後の注目は、活発にフレアを起こすような、
活動に勢いのある黒点群が出現を始めるかどうかと言えるかもしれません。


さて、現在の太陽風ですが、
今日に入った頃から一段と速度が下がり初め、250km/秒まで下がっています。
相当に低い速度です。
磁場強度も2nT付近と弱まったままで、速度とともに密度も低くなっていて、
今の太陽風は、かなり希薄で、勢いもないという状況です。

磁気圏も静かで、AE指数はほとんど変化していません。


この後の変化は、明後日あたりに見られるかもしれない、速度の小規模の上昇くらいです。
その後も、また低速の静かな太陽風が続くでしょう。


太陽は、今日も無黒点で、静穏です。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


SOHO EIT195による太陽コロナ。3日15時(世界時3日6時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。