宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/12/ 2 09:24 更新 太陽風はとても遅い状態が続いています。磁気圏も静穏です。太陽は無黒点です。 担当 篠原 11月いっぱいでGOES10衛星が引退し、 昨日より、X線のグラフには新しくGOES14のデータが使われる様になりました。 観測装置が変わったため、グラフの様子にも多少変化があるとのことです(上記ページ参照)。 今日のように、X線の強度がたいへん弱い時、 GOES10では、グラフが完全に下がりきって一直線になっていたものが(昨日の図を参照)、 GOES14では、下がりきらずに小さく変動するように見えるとのことです(今日の図を参照)。 活動領域が上がってきて、X線のレベルが上昇すると、 ノイズレベルの差が相対的に小さくなるため、 これまでのGOES10とほとんど同じグラフになるとのことです。 小さな活動が続く現状では、しばらく見続けて、 新しい衛星のデータの変化の様子に慣れていく必要があるのかもしれません。 今日のX線データはたいへん静かのようです。 また、GOES10の引退に伴い、高エネルギー電子のグラフがGOES11だけになっています。 これまで、場所の違う2衛星があることで、 増加の様子などがより詳しく見えていたのですが、 1つの衛星になって、擾乱の様子が少し見にくくなりそうです。 高エネルギー電子は、このところたいへん低いレベルが続いていて、 全く話題にならなくなっていますが、 再び活動が強まってきた時に、衛星の数が減ってしまったことを実感するのかもしれません。 (これは現状に対するコメントで、GOESの長期的な観測計画に対するものではありません) 太陽風は、今日も非常に遅い状態が続いています。 速度は昨日からほとんど変わらず、260〜270km/秒に留まっています。 最大限速度が下がりきっていると言えそうなレベルです。 磁場強度も弱く、2〜3nTで安定しています。 磁気圏も非常に静穏です。 AE指数は全く変化が見られません。 明日、明後日くらいまではこのまま静かな状態が続きそうです。 その後、コロナホールの影響がやって来るかもしれません。 前周期は450km/秒にやっと届いた程度の風しか来ておらず、 今周期も同程度ではないかと思います。 その後はまたしばらく静かな状態が続きます。 SOHO EIT195では、太陽の東側(左側)には、コロナホールなどは見られません。 太陽は静穏です。 昨日見えた黒点は、短時間の発生だったようで、 NOAAの黒点番号には数えられていませんでした。 SOHO EIT195による太陽コロナ。2日9時(世界時2日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。無黒点に戻りました。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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