宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/10/ 2 08:32 更新 太陽風は速度が低いままです(350km/秒)。これから10日程度、静かに推移しそうです。 担当 篠原 昨日より、太陽風の速度はほとんど変化していません。 350km/秒付近と低速の状態で安定してます。 また、磁場強度は5nTから3nTに弱まりました。 結局、太陽風速度の高まりは来ませんでした。 27日周期の図で、前周期の変化と比較して下さい。 前周期(9月4-5日)の速度の高まりも、規模は小さいものでしたが、 今周期は、これが完全に消えてしまい、平坦になってしまいました。 9月30日に見えた磁場強度の強まりは、高速風領域の名残りだった様です。 昨日より、磁気圏も全く静穏です。 AE指数は、全く平坦です。 この後、10日間程度静穏な日が続くと思われます。 今日の27日周期の図では、前周期の右端、9月13日に小さな速度の段差があります。 これに続く速度の高まりが、今のところ予想される次の擾乱です。 発生源のコロナホールは、もうしばらく待たないと見えて来ません。 とは言っても、前周期の速度の高まりも、 500km/秒には届かなかった程度の変化でしたので、 今周期に回帰して来るかどうか、待ってみるしかありません。 太陽では、昨日のお昼頃、1日12時(世界時1日3時)に、 1027黒点群でB7の小さなフレアが発生しました。 1027黒点群は、もう太陽の向こう側に回ってしまいましたが、 最後のところで、元気を取り戻していた様です。 この後の様子は、STEREO AheadのEUVI195で追いかけることもできます。 SIDCでは、9月の黒点数が発表されています。 それによると、9月の無黒点の日数は、19日でした。 20日台を割ったのは、昨年の11月以来です。 8月に今季最高を記録したばかりですし、 今月下がったところで、すぐに何かが分かる訳ではありません。 引き続き、変化を注目して下さい。 いつもの表、グラフは後ほど掲載します。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10月2日2時半(世界時1日17時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の可視光写真。1027黒点群は西の端に沈みました。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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