宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 9/28 08:57 更新 太陽風は速度320km/秒と低速の状態が続いています。高速風領域は消えてしまったようです。 担当 篠原 300km/秒台前半の、遅い太陽風が続いています。 昨日は、一時的に350km/秒へ上がりましたが、午後以降は低下傾向になり、 現在は320km/秒と遅い太陽風に戻っています。 今回、コロナホールの影響による速度の上昇を予想していましたが、 全く高まらないまま、過ぎてしまった様です。 10nT近くまで強まっていた磁場強度も、昨日の午後からは5nTを割る様になり、 現在は3nTまで下がっています。 このことからも、速度の変動はもう来ないのではないかと思われます。 磁気圏では、500nT、700nTと中規模のオーロラ活動が2回発生しています。 1つめの変動は、太陽風磁場が-8nTとまとまった南向きになった影響でしょう。 2つめは、変化の規模としてはこちらの方が大きいのですが、 太陽風磁場は-2nTほどの小さな南向きしか発生していません。 より大きなオーロラ活動が起こった原因は分かりませんが、 例えば、リアルタイムの太陽風データは、観測値が後に補正されることがあります。 こちらの期間でも、磁場はしっかりと南を向いていたのかもしれません。 27日周期の図では、前周期の9月4日に小さな高速風が来ました。 しかし、今回、発生源のコロナホールは消えてしまった様です。 従って、速度の変化もなくなっているのではないでしょうか。 その場合は、これから2週間近く静穏な状態が続くかもしれません。 太陽では、1027黒点群はまだ残っているそうです。 GOESのX線データには、小さなAクラスの変化が数回見られます。 活動度は昨日とほとんど変わらず、太陽は静穏です。 STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも4日ほど先の太陽を見ています。28日8時(世界時27日23時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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