宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/29 --- ---
9/28 --- ---
9/27 --- ---

黒点  9/28 (NOAA)
磁場 フレア
1027 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:59 340 +3.7
-2 h 334 +0.7
-4 h 340 -2.6
-6 h 335 -1.8
-8 h 321 -0.9
-10 h 332 +0.3
-12 h 335 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -8 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
9/29 0.5 1x10^1
9/28 0.6 1x10^1
9/27 0.6 1x10^1
9/26 0.5 9x10^0
9/25 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/24 09:28 2つの黒点群は残っていますが、目立った活動はありません。太陽風の密度が少なくなっています。
2009/ 9/25 10:11 C2のフレアが発生しました。太陽風はかなり低速で、磁気圏も静かです。
2009/ 9/26 12:27 C2フレア以降、太陽は静穏です。太陽風もかなり低速で、穏やかです。
2009/ 9/27 08:15 太陽風は、低速の状態が続いています。速度の上昇は遅れています。
2009/ 9/28 08:57 太陽風は速度320km/秒と低速の状態が続いています。高速風領域は消えてしまったようです。
最新のニュース

2009/ 9/29 09:06 更新
太陽風は、300km/秒台前半と低速です。明後日に速度変化が起こりそうです。

担当 篠原

300km/秒台前半の速度の遅い太陽風が続いています。

ACEの観測によると、昨日の午後、28日15時(世界時28日6時)頃、
太陽風に小規模の変化が起こりました。
磁場強度が2nTから5nT強くらいにやや強まり、
速度が310km/秒から340km/秒に少し上昇し、
密度は10個/cm^3から2個/cm^3ほどに減少しています。
太陽にはコロナホールの分布が見られましたから、
それらの影響が及んでいるのかもしれません。

磁場が強まった頃に、南北成分が-5nTほどのまとまった南向きになりました。
その影響で、AE指数1000nTと大きめのオーロラ活動が発生しています。
ただ、昨日のデータにもありましたが、
太陽風の数値以上に大きな変化のようにも感じられます。


SOHOのサイトが再開されています。
EIT195を見ると、北極からコロナホールが細長く下がって来ています。
ちょうど太陽の中心線を通過したところです。
このコロナホールは前周期にもあり、27日周期の図の9月4日の太陽風の変化をもたらしました。
今周期は、明後日の10月1日頃と予想されます。
コロナホールの東西の幅がかなり狭いので、影響は短時間で終わるでしょう。


太陽では、北半球の西側(右側)に、1027黒点群が見えています。
南半球側の1026黒点群は、白斑の左側に小さな黒点があるようにも見えます。
X線グラフでは、活動度は低く穏やかな状態です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。29日9時(世界時29日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。北半球西寄りに1027黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。