宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/ 6/ 5 09:17 更新 1019黒点群は少しずつ弱まっています。太陽風は300km/秒と低速状態が続いています。 担当 篠原 1019黒点群は、少しずつ小さくなっています。 X線の変化も、昨日はAクラスの本当に小さな活動が、1回起きただけです。 1019黒点群は、このまま消えて行くことになりそうです。 太陽風は、かなり遅い速度が続いています。 昨日以降も、300km/秒で安定しています。 昨日は、磁場強度が7nTほどに強まったのですが、 特にそれ以上の変化は起きませんでした。 磁場強度はゆっくりと弱まっていて、現在は4nTと平均的な強度に戻っています。 一方、太陽風磁場の南北成分は、昨日からずっと南向きが続いています。 このため、極域では磁気圏活動の影響が小規模ながら続いています。 AE指数のグラフは、ずっと太くなったままです。 これは観測の不調ではなくて、 小規模ながらも太陽風から磁気圏へ エネルギーが流れ続けていることを示しています。 速度が400〜500km/秒でもあれば、もっと大きな変化が現れたでしょう。 ただ、その場合は太陽風の通過時間も早くなってしまうので、 変化はより短時間で終わってしまいます。 SOHO EIT195では、太陽コロナはのっぺりとしていて 太陽風の変化はしばらく起こりそうにありません。 それどころか、27日周期の図で過去1周期(27日)分を見ると、 一昨日、昨日に回帰が予想された高速風領域が消えてしまったことで、 1周期の間に、500km/秒以上の高速風領域がなくなってしまったのです。 この様な状況は、今年の1月にも発生しました。 その時は、一旦弱まった高速風領域が、次の周期に再び強まってきたのですが、 今回はどうなるでしょうか。 SOHO MDIによる、太陽可視光写真。中央上部に、1019黒点群が見えています。5日4時(世界時4日19時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日9時(世界時5日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|