宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:05)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 2 --- ---
6/ 1 --- ---
5/31 --- ---

黒点  6/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1019 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 312 +0.5
-2 h 315 +1.4
-4 h 329 +1.7
-6 h 310 -0.7
-8 h 327 +1.2
-10 h 306 +0.6
-12 h 320 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
01:59 -13 15/ 2
-2 h -13 14/ 2
-4 h -14 15/ 1
-6 h -14 14/ 3
-8 h -14 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
6/ 2 0.5 2x10^1
6/ 1 0.7 1x10^1
5/31 0.6 1x10^1
5/30 0.9 1x10^1
5/29 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/28 13:04 太陽風の速度は280km/秒にまで下がっています。とても穏やかな太陽風です。
2009/ 5/29 09:14 太陽風速度が、400km/秒台に上昇しています。コロナホールの影響がやって来た様です。
2009/ 5/30 08:15 400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。
2009/ 5/31 10:10 太陽風は、速度340km/秒の低速風になり、磁気圏活動も穏やかです。
2009/ 6/ 1 10:28 1019黒点群が出現しました。太陽風は低速で、穏やかです。
最新のニュース

2009/ 6/ 2 09:05 更新
1019黒点群は強まっている様です。小規模のフレアが見られるかもしれません。太陽風は低速で、穏やかです。

担当 篠原

1019黒点群は、規模が大きくなっています。
可視光写真で、黒点も大きく見える様になりましたが、
GOESのX線データが、最低レベルを脱して、
Aクラスの範囲で変動する様になったのです。

フレア活動としてX線強度が A, Bクラスに上がるのではなく、
ベースラインがここまで上がるのは、かなり久しぶりのことです。
基準がはっきりしない話ですが、
2008年3月下旬〜4月上旬の太陽活動以来、およそ1年ぶりと言えそうです。
(過去のニュースを参照して下さい)

太陽活動は、次のステップに進みつつあるのかもしれません。

今後、1019黒点群が小規模のフレアを起こす可能性もあります。


太陽風は、320km/秒前後の遅い状態を保っています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱めです。

磁気圏活動も静穏です。
太陽風磁場の南北成分が、弱い南寄りを保っていたので、
AE指数のグラフが少し太めになっていますが、全体的にはとても穏やかです。


今日いっぱいは、静かな状態が続くでしょう。

今夜か明日くらいから、太陽風速度の高まりが回帰して来る可能性があります。
SOHO EIT195では、発生源のコロナホールが見えなくなっていたので、
太陽風の変化も弱まっているかもしれません。



SOHO MDIによる、太陽可視光写真。北東(右上)に1019黒点群が見えています。2日6時(世界時1日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。2日9時(世界時2日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。