宇宙天気 2009/ 6/ 1

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (10:28)

太陽フレアは静かです。

太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。

磁気圏は静かです。

太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
6/ 1	---	---
5/31	---	---
5/30	---	---

黒点 6/ 1 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
1019	5	β	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
10:19	334	-2.7
-2 h	336	-1.4
-4 h	329	-2.3
-6 h	324	-1.9
-8 h	320	-3.4
-10 h	312	-0.6
-12 h	317	+1.6

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
09:59	-17	-/ 6
-2 h	-18	21/ 3
-4 h	-18	18/ 6
-6 h	-16	19/ 5
-8 h	-13	17/ 3
-10 h	-13	18/ 3
-12 h	-14	15/ 3

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	3x10^0
6/ 1	0.7	1x10^1
5/31	0.6	1x10^1
5/30	0.9	1x10^1
5/29	0.7	1x10^1
5/28	0.9	2x10^1

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

短期・太陽風・電子

EIT284 (SOHO)

EIT195 (SOHO)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2009/ 5/27 10:06　300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。; 2009/ 5/28 13:04　太陽風の速度は280km/秒にまで下がっています。とても穏やかな太陽風です。; 2009/ 5/29 09:14　太陽風速度が、400km/秒台に上昇しています。コロナホールの影響がやって来た様です。; 2009/ 5/30 08:15　400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。; 2009/ 5/31 10:10　太陽風は、速度340km/秒の低速風になり、磁気圏活動も穏やかです。; 最新のニュース

2009/ 6/ 1 10:28　更新
1019黒点群が出現しました。太陽風は低速で、穏やかです。

担当　篠原

太陽面に、1019黒点群が出現しました。
北東(左上)に寄ったあたりで、SOHO EIT195で明るく光っている部分です。
活動領域は前から見えていたのですが、
昨日のニュースの後くらいから、急に黒点群が発生しています。

磁場写真は更新されていないのですが、出現した緯度から考えて、
新しい、第24活動周期の黒点群でしょう。

X線のグラフにも小さな変化が見えています。
今後の活動に注目してみましょう。

太陽風は、速度320〜340km/秒と、低速で安定しています。
磁場強度も4nT前後と、比較的弱めの状態が続いています。

このため、磁気圏も静穏です。
ACEの図の後半で、太陽風磁場の南北成分が小さな南寄りになっています。
AE指数の図の後半が少し太くなっているのは、この影響でしょう。

明日までは、このまま低速の穏やかな太陽風が続くと思われます。
そして、明日、明後日以降に、
小規模の速度の上昇が見られる可能性があります。
27日周期の図で、5月6-7日に始まった速度の高まりの回帰です。

前周期では、最高速度が500km/秒に達した程度の変動でしたが、
今回は、コロナホールの規模が小さくなっているため、
速度の変化は更に弱まっている可能性があります。
どの程度の変化がやってくるのか、注目して下さい。

SOHO MDIによる、太陽可視光写真。北東(右上)に1019黒点群が出現しました。6月1日6時(世界時31日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)