宇宙天気 2009/ 5/19

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (10:06)

太陽フレアは静かです。

太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。

磁気圏は静かです。

太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
5/19	---	---
5/18	---	---
5/17	---	---

黒点 5/19 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
1017	4	β	---

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
10:07	304	-1.9
-2 h	296	-3.6
-4 h	305	-1.3
-6 h	295	-0.9
-8 h	288	-0.8
-10 h	296	-0.1
-12 h	306	+0.7

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
09:59	-18	14/ 10
-2 h	-16	21/ 8
-4 h	-15	27/ 8
-6 h	-14	20/ 4
-8 h	-14	20/ 2
-10 h	-14	20/ 3
-12 h	-14	22/ 2

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	2x10^1
5/19	0.6	3x10^1
5/18	0.6	2x10^1
5/17	0.6	2x10^1
5/16	0.6	2x10^1
5/15	0.6	3x10^2

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

短期・太陽風・電子

EIT284 (SOHO)

EIT195 (SOHO)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2009/ 5/14 08:23　太陽に1017黒点群が現れました。太陽風は低速(320km/秒)で、磁気圏は静穏です。; 2009/ 5/15 11:06　1017黒点群の黒点が増えています。太陽風は400km/秒付近で、穏やかな状態が続いています。; 2009/ 5/16 08:06　太陽風の速度は300km/秒台前半の低速風になっています。プレアデス星団が見えてきました。; 2009/ 5/17 11:06　穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。1017黒点群は小さいままです。; 2009/ 5/18 13:06　太陽風の密度が減少しています。速度は300km/秒に下がり、低速風です。; 最新のニュース

2009/ 5/19 10:06　更新
300km/秒とかなり遅い太陽風が続いています。磁気圏も静かです。

担当　篠原

低速の穏やかな太陽風が続いています。
ACE衛星の観測によると、速度は300km/秒でほぼ安定しています。
かなり遅い速度です。

太陽風のプラズマ密度の低下は、この1日は、0.2〜0.5個/cm^3程度になり、
昨日の0.1個/cm^3と比べると、やや戻しています。
それでも、低めの状態が続いているため、速度のグラフはやや散った様になっています。

太陽風の磁場強度は2〜4nTで、やや弱めの状態です。

AE指数を見ると、磁気圏活動はとても静かです。

穏やかな太陽風は、更に2週間ほど続きます。
27日周期の図で、前周期の次の高速風が現れるのは5月6日です。
ただし、5月6日に始まる高速風も、やっと500km/秒に達した程度で、
それほど目立った変化ではありません。

太陽では、1017黒点群は更に淡くなっていますが、まだ姿を見せています。
X線データを見ても、フレア活動は全くなく、太陽はとても静かです。

今回の、3つまとまって活動領域が出現したことが、
太陽活動活発化の兆しなのかどうなのか、現時点では分かりません。
とりあえず、1017黒点群が粘っていることで、
今月の無黒点日の日数が、20日台前半くらいには下がりそうです。

SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。19日10時(世界時19日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)