宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:24)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/22 --- ---
3/21 --- ---
3/20 --- ---

黒点  3/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:17 405 +0.4
-2 h 402 +5.0
-4 h 397 +0.6
-6 h 413 -3.3
-8 h 408 +2.1
-10 h 413 +2.1
-12 h 412 +2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -21 -12/ 16
-2 h -26 11/ 12
-4 h -29 13/ 8
-6 h -24 11/ 12
-8 h -24 8/ 5
-10 h -28 9/ 26
-12 h -33 -20/ 39

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
3/22 0.5 1x10^1
3/21 0.6 7x10^2
3/20 0.7 9x10^2
3/19 0.6 2x10^3
3/18 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/17 08:43 高速太陽風は終わりました。オーロラ活動も穏やかです。
2009/ 3/18 09:18 太陽風は低速風に変わりつつあります(380km/秒)。磁気圏も静かな状態が続いています。
2009/ 3/19 09:03 太陽風速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。明日くらいから、弱い速度上昇が見られそうです。
2009/ 3/20 13:23 300km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽風は、密度も下がっています。
2009/ 3/21 21:35 太陽風の速度が450km/秒に上がっています。
最新のニュース

2009/ 3/22 10:24 更新
太陽風速度は、400km/秒程度で推移しています。小さな黒点が現れました。

担当 篠原

太陽風の速度は、400km/秒に下がっています。
昨夜、21日18時(世界時21日9時)頃に、
450km/秒まで上昇しましたが、一時的なものだった様で、
2時間ほどで下がり始め、400km/秒まで落ちています。

磁場強度は、8nTほどに強まったままですが、
速度の盛り上がりは続いていません。

27日周期の図を参照すると、前周期同様に規模の小さな変化で終わりそうです。


磁気圏では、中規模のオーロラ活動が発生しています。
AE指数に、800nTと600nTのふたつの山が見られます。
それぞれ、太陽風磁場が南寄りになったタイミングで発生したものです。

速度があまり高まっていないので、磁気圏活動もこれ以上大きくはならないでしょう。


太陽風は、もう2日くらい乱れ気味に推移すると思われます。
その後の変化ですが、27日周期の図で前周期を見ると、2月27-28日に速度の山が来ています。
この山は、太陽にはっきりしたコロナホールが見られず、よく分からない変化でした。
今周期は、3月26-27日に相当しますが、太陽風がどうなるか注目されます。


放射線帯高エネルギー電子は、低いままです。
今回は、強まることはないでしょう。


太陽の北半球中緯度域に、とても小さな黒点群が現れています。
たぶん、可視光写真(2枚目)だけを見ても分からないでしょう。
1枚目のコロナ写真で、左上の少し明るくなっている場所、
あるいは、3枚目の磁場写真で、磁場が強まっている場所に相当する箇所をよく見てください。
かすかに黒い点が見えます。

この黒点、北半球の中緯度側にあり、新しい24期の黒点ではないかと思われるのですが、
磁場の順番を見ると、[黒 白]になっている様で、これは、北半球側では23期の性質です。

この辺りの領域は、もうはっきりと24期の黒点ばかり現れていたのですが、
ちょっと面白い黒点群です。


昨夜書きましたように、ノートPCが壊れてしまい、しばらく更新に不自由しそうです。
しばらくの間、更新が滞ったりすることがあると思います。
ご了承ください。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。22日10時(世界時22日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。北東に小さな黒点が見えています。22日7時半(世界時21日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。黒点の場所に小さな磁場の強まりがあります。22日7時半(世界時21日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。