宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (21:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内が荒れています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/21 --- ---
3/20 --- ---
3/19 --- ---

黒点  3/21 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
21:30 422 +4.0
-2 h 437 -7.7
-4 h 423 +4.7
-6 h 400 +9.7
-8 h 406 +8.6
-10 h 400 +9.4
-12 h 412 +9.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
20:59 -37 3/ 35
-2 h -19 22/ 11
-4 h -15 18/ 6
-6 h -13 12/ 17
-8 h -13 -6/ 9
-10 h -12 -7/ 10
-12 h -11 6/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
3/21 0.5 7x10^2
3/20 0.7 9x10^2
3/19 0.6 2x10^3
3/18 0.6 2x10^3
3/17 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/16 09:47 太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。若田さんが3ヶ月の宇宙滞在へ出発しました。
2009/ 3/17 08:43 高速太陽風は終わりました。オーロラ活動も穏やかです。
2009/ 3/18 09:18 太陽風は低速風に変わりつつあります(380km/秒)。磁気圏も静かな状態が続いています。
2009/ 3/19 09:03 太陽風速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。明日くらいから、弱い速度上昇が見られそうです。
2009/ 3/20 13:23 300km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽風は、密度も下がっています。
最新のニュース

2009/ 3/21 21:35 更新
太陽風の速度が450km/秒に上がっています。

担当 篠原

今日は、更新時間が遅くなり申し訳ありません。
いきなり、ノートPCが壊れてしまい、ニュースの更新手段が1つ減ってしまったのです。
運の悪いことに、これから10日ほどノートPCしか使えないという状況だったので、
その間の更新方法を慌てて検討しています。
3月いっぱいは更新が不定期になるかもしれません。
申し訳ありませんが、ご了解ください。


さて、太陽風はゆっくりと速度が上がって、450km/秒に達しています。
上がり始めたのは、掲載のACEの図の初めの頃、日本時間で21日に入った頃からです。
今朝、21日5時(20日20時)には400km/秒に上がり、
その後、半日ほどかけて450km/秒まで上がっています。
27日周期の図を見ると、変化は、前周期とほぼ同じタイミングで回帰しました。

太陽風は、速度とともに、磁場強度も5nTから10nTに強まっています。
現在も強まった状態が続いているので、速度はもう一段上がるかもしれません。
前周期も、400km/秒台を上がったり下がったりしていました。


太陽風磁場の南北成分を見ると、北を向いた時間帯と、南を向いた時間帯とにはっきりと分かれています。
このため、磁気圏活動も活動的な時間帯と静穏な時間帯に分かれています。
AE指数の図では、前寄りに1つ、最新部に1つ活動的な変化が見えています。
これらは、太陽風の磁場が南を向いていた時間帯です。

その他の時間帯は、AE指数に全く変化が見えません。
北向き磁場のために、太陽風が磁気圏にほとんど影響しなかったことが分かります。


太陽風の乱れは、もう2〜3日続くでしょう。
ここまでの様子だと、前周期とあまり変わらない規模かもしれません。
明日にかけて、もうしばらく注目して下さい。


放射線帯高エネルギー電子は、磁気圏の変化を受けて大きく減少しています。
太陽風の乱れは小さなものなので、放射線帯の変化もそれほど大きくならないのではないかと思います。

太陽は無黒点で、穏やかな日が続いています。





SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。21日21時(世界時21日12時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。