宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:57)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 5 --- ---
3/ 4 --- ---
3/ 3 --- ---

黒点  3/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:48 356 +0.2
-2 h 371 -1.0
-4 h 390 -1.6
-6 h 383 -1.2
-8 h 386 -0.9
-10 h 366 +0.5
-12 h 369 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -16 9/ 3
-2 h -17 8/ 4
-4 h -17 12/ 6
-6 h -15 11/ 10
-8 h -16 3/ 9
-10 h -17 1/ 9
-12 h -19 1/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
3/ 5 0.6 3x10^1
3/ 4 0.8 3x10^1
3/ 3 0.6 3x10^1
3/ 2 0.6 2x10^1
3/ 1 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/28 11:34 太陽風は700km/秒に達する高速風となりました。オーロラ活動も活発化しています。
2009/ 3/ 1 11:05 高速風は短期間で終わり、太陽風の速度は470km/秒へ下がっています。磁気圏も静穏になりました。
2009/ 3/ 2 09:13 太陽風の速度は、400km/秒台を割りました。また小規模の速度上昇が見られそうです。
2009/ 3/ 3 09:20 太陽風の速度は、310km/秒まで下がっています。磁気圏もとても穏やかです。
2009/ 3/ 4 09:06 太陽風の磁場強度が強まっています。磁気圏は比較的静穏です。
最新のニュース

2009/ 3/ 5 07:57 更新
太陽風磁場が南寄りになり、小規模のオーロラ活動が続いています。太陽風は次第に低速風に変わるでしょう。

担当 篠原

太陽風の変化は、次第に落ち着いています。
10nTに強まっていた太陽風の磁場強度は、ゆっくりと下がり、
5nTと平均的な強さに戻りました。
一方、速度は、370km/秒前後とやや遅い速度で安定しています。

興味深いのは、磁場の南北成分が、
昨日のニュース以降反転して、南寄り(マイナス側)に切り替わったことです。
-2〜-4nTくらいの南向き磁場が、ずっと続いています。

この影響で、磁気圏活動も弱いながら連続する様になりました。
AE指数では、200〜300nTの小規模活動が、一日を通して発生しています。


今回の太陽風の乱れは、比較的短期間の変化だと思われます。
27日周期の図を見ると、太陽風磁場の変化は弱まり始めていることが分かりますし、
前周期のデータは、すでに落ち着いているタイミングです。

現在の変化が終わるとともに、再び低速の太陽風が続くことになります。
27日周期の図では、前周期の最後の2月14日に次の乱れが見えています。
ここまでの8日間ほど、穏やかな太陽風になるでしょう。

次の乱れの発生源のコロナホールは、
STEREO Behindの太陽コロナ写真で見ることができます。
SOHO EIT195では、太陽の東端(左側)にあるらしく、
もうしばらくすると、見えて来るでしょう。


太陽は無黒点が続いています。
2つのSTEREOの観測を含めても、活動的な領域は見られません。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日7時(世界時4日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。5日6時(世界時4日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。