宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/12/28 12:27 更新 太陽風は低速風になり(340km/秒)、磁気圏もとても静かです。太陽の磁場分布に注目してみましょう。 担当 篠原 太陽の正面にコロナホールが来ています。 27日前の写真と並べて、分布の変化を見ましょう。 SOHO EIT195の2枚の写真の、左は現在、右は1周期前の写真です。 どちらも太陽の中心に、ゆがんだY字状のコロナホールが見えています。 大まかな形は同じなのですが、コロナホールの筋の幅が広がったように見えます。 また、北極のコロナホールからは、細い筋が伸びて来ています。 大きな変化ではないので、これからやってくる高速風も大きな違いはなさそうです。 27日周期の図によると、速度の変化は31日くらいからになりそうです。 現在の太陽風は、速度が340km/秒に下がり、低速風となっています。 磁場強度も2nT近くに弱まっていて、とても穏やかです。 このため、磁気圏活動もとても静かで、AE指数には全く変化が見られません。 太陽は無黒点のままです。 SOHO EIT195では、2つめの明るい領域も上がって来ましたが、 こちらにも黒点は無かった様です。 12月も無黒点の日数がかなり多くなりそうです。 今日は、SOHOによる太陽の磁場分布の写真を掲載します。 南半球(下半分)に注目してください。 東側(左側)に、白と黒の磁場の強まりがペアになっている部分が2カ所あります。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールを挟んで東と西の明るい領域に対応しています。 興味深いのは、磁場の順番です。 東側(左側)の磁場の強まりは、[ 黒 白 ]となっていますが、 西側(右側)の磁場の強まりは、[ 白 黒 ]となっています。 東側は、新しい第24活動周期の極性、 西側は、古い活動周期の第23周期の極性です。 どちらもほぼ同じ中緯度域に発生しています。 南半球は、いまだに、はっきりと第24期に進行していないのでしょうか。 SOHOによる、太陽面の磁場分布。南東寄り(左下寄り)に、[黒白]、[白黒]と、逆の磁場の並びがあります。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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