宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/11/21 09:03 更新 太陽風は低速で、磁気圏活動も静穏です。コロナホールが太陽の中心に近づいています。 担当 篠原 久しぶりに、SOHO EIT195の写真が更新されました。 一昨日にSTEREOの写真を使って分析しましたが、 改めてSOHOの写真で27日前(太陽が1回転する期間)の太陽と比べ、 コロナホールの変化を見ましょう。 2枚のEIT195写真は、左が現在、右が27日前の太陽コロナです。 どちらも、東半球(左側)にコロナホールが見えています。 その形を比べると、右の27日前の太陽では東西方向に幅が広く伸びていたのに対し、 左の現在の太陽では、コロナホールの横幅が狭くなり、 南北方向(縦)に伸びる様に見えています。 そして、北極のコロナホールへ繋がる様になりました。 北極への伸びは、前周期(右)にも見られましたが、よりはっきりしています。 コロナホールは、太陽の磁場が作り出す構造です。 太陽内部の変化が、ゆっくりと変化している様子を見ているのです。 コロナホールの形が変化したことで、 太陽風の分布にも変化が及んでいる可能性があります。 東西方向の幅が狭まったので、 高速風の開始が遅れたり、高速風の継続期間が短くなったりする可能性があります。 27日周期の図では、高速風は24-25日頃に回帰し、 継続期間は3日半ほどと見られますが、これがどのようになるでしょうか。 現在の太陽風は、速度は300km/秒と低速状態が続いています。 磁場強度は、4nT前後で穏やかです。 磁気圏も静穏で、AE指数には変化が全く見られません。 今週末は、このままとても穏やかな状態が続くでしょう。 太陽風の乱れやオーロラ活動は、週が明けてからとなりそうです。 太陽も無黒点で静穏です。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|