宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/21 --- ---
11/20 --- ---
11/19 --- ---

黒点 11/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:51 301 -0.6
-2 h 310 -3.0
-4 h 310 +0.3
-6 h 309 -2.0
-8 h 293 +3.3
-10 h 292 +4.3
-12 h 288 +3.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -15 15/ 4
-2 h -14 18/ 7
-4 h -13 13/ 6
-6 h -8 13/ 5
-8 h -8 11/ 4
-10 h -8 15/ 7
-12 h -9 18/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
11/21 0.6 5x10^1
11/20 0.8 5x10^1
11/19 0.6 4x10^1
11/18 0.6 4x10^1
11/17 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/16 10:28 太陽風の速度は400km/秒に上昇しています。磁気圏活動もある程度強まっているでしょう。
2008/11/17 12:49 太陽風の速度は520km/秒に上昇し、小規模の高速風がやって来ました。既に速度は下がりつつあります。
2008/11/18 09:17 太陽風の速度は360km/秒に下がり、低速風に戻っています。太陽は無黒点になりました。
2008/11/19 10:40 太陽風は低速で、磁気圏もたいへん穏やかです。次のコロナホールの広がり方が、変化している様です。
2008/11/20 09:03 低速の穏やかな太陽風が続いています(300km/秒)。磁気圏の活動も静穏です。
最新のニュース

2008/11/21 09:03 更新
太陽風は低速で、磁気圏活動も静穏です。コロナホールが太陽の中心に近づいています。

担当 篠原

久しぶりに、SOHO EIT195の写真が更新されました。
一昨日にSTEREOの写真を使って分析しましたが、
改めてSOHOの写真で27日前(太陽が1回転する期間)の太陽と比べ、
コロナホールの変化を見ましょう。

2枚のEIT195写真は、左が現在、右が27日前の太陽コロナです。

どちらも、東半球(左側)にコロナホールが見えています。
その形を比べると、右の27日前の太陽では東西方向に幅が広く伸びていたのに対し、
左の現在の太陽では、コロナホールの横幅が狭くなり、
南北方向(縦)に伸びる様に見えています。
そして、北極のコロナホールへ繋がる様になりました。
北極への伸びは、前周期(右)にも見られましたが、よりはっきりしています。

コロナホールは、太陽の磁場が作り出す構造です。
太陽内部の変化が、ゆっくりと変化している様子を見ているのです。


コロナホールの形が変化したことで、
太陽風の分布にも変化が及んでいる可能性があります。
東西方向の幅が狭まったので、
高速風の開始が遅れたり、高速風の継続期間が短くなったりする可能性があります。

27日周期の図では、高速風は24-25日頃に回帰し、
継続期間は3日半ほどと見られますが、これがどのようになるでしょうか。


現在の太陽風は、速度は300km/秒と低速状態が続いています。
磁場強度は、4nT前後で穏やかです。

磁気圏も静穏で、AE指数には変化が全く見られません。

今週末は、このままとても穏やかな状態が続くでしょう。
太陽風の乱れやオーロラ活動は、週が明けてからとなりそうです。


太陽も無黒点で静穏です。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/20 23:24 UT

10/24 14:12 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。