宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/18 --- ---
11/17 --- ---
11/16 --- ---

黒点 11/17 (NOAA)
磁場 フレア
1008 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:10 361 -0.0
-2 h 371 +0.1
-4 h 376 +0.0
-6 h 378 -1.6
-8 h 384 +2.0
-10 h 389 +3.3
-12 h 387 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -9 9/ 2
-2 h -9 9/ 3
-4 h -9 6/ 7
-6 h -6 2/ 7
-8 h -5 -3/ 3
-10 h -5 -2/ 2
-12 h -5 -1/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
11/18 0.6 4x10^1
11/17 0.6 4x10^1
11/16 0.6 2x10^3
11/15 0.7 4x10^3
11/14 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/13 08:06 太陽風の速度は330km/秒に下がり、とても穏やかです。
2008/11/14 09:22 太陽風はかなり低速で(290km/秒)、磁気圏も静穏です。1008黒点群が見えています。
2008/11/15 09:50 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏はとても静かです。
2008/11/16 10:28 太陽風の速度は400km/秒に上昇しています。磁気圏活動もある程度強まっているでしょう。
2008/11/17 12:49 太陽風の速度は520km/秒に上昇し、小規模の高速風がやって来ました。既に速度は下がりつつあります。
最新のニュース

2008/11/18 09:17 更新
太陽風の速度は360km/秒に下がり、低速風に戻っています。太陽は無黒点になりました。

担当 篠原

太陽風の速度は、低下が続いています。
昨日の450km/秒から、現在は360km/秒まで下がっています。
小規模の高速風領域は終わり、地球は再び低速風領域に入っています。

磁場強度も3nTに弱まっていて、
太陽風はしばらく穏やかな状態が続くでしょう。

磁気圏活動も非常に静穏です。
AE指数、シベリア磁場データともに、全く変化が見られません。


今日の太陽コロナ写真は、STEREO Behindによるものです。
太陽の東半球(左側)に、コロナホールが広がっています。
その先頭(右端)は、太陽の中心にかかっています。
高速風到来の3日前程度と見積もることができます。

衛星の位置の関係で、STEREO Behindから見える太陽は、
地球の3日後の太陽に相当します。
これを加えると、地球での高速風の到来は、6日後の24日頃になりそうです。

27日周期の図を見てください。
前周期のグラフに、次の高速風がようやく見えて来ました。
この時は、10月28-29日に太陽風の変化が始まっています。
これを今周期に当てはめると、11月24-25日に相当します。

それまでは、基本的には、穏やかな宇宙天気が続くでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、大きく下がったままです。
このまま低い状態が続くでしょう。

太陽は、SOHOの新しい画像が見られないのですが、
1008黒点群が太陽の向こう側に回り、無黒点になっているようです。
STEREOの写真にも明るい領域は無く、しばらく無黒点が続くでしょう。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。地球よりも、3日ほど先の太陽です。18日6時(世界時17日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。