宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/11/17 12:49 更新 太陽風の速度は520km/秒に上昇し、小規模の高速風がやって来ました。既に速度は下がりつつあります。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は更に上昇を続け、 16日16時(世界時16日7時)に、520km/秒に達しました。 予想以上に、速度の高い風がやってきました。 太陽風は、そのまま6時間ほど520km/秒を保ち、 昨夜、16日22時(世界時16日13時)頃からゆっくりと低下に転じています。 現在は、450km/秒で、速度低下も一段落し、落ち着いているところです。 今日の1枚目に、1週間の太陽風の図を掲載します。 16日に今回の高速風の山が見えています(黄色線)。 それに先立って、磁場強度(白線)、密度(橙色線)がそれぞれ強まっていて、 小規模ながらも、高速風の変化パターンを見せています。 27日周期の図で、前周期を振り返ると、 ちょうど今回と同じタイミング(10月20日)に、速度400km/秒の小さな盛り上がりが見られ、 磁場も、ゆるやかに強まっていました。 今回、この太陽風の変化がより強まった形で回帰しました。 この傾向が強まるのかどうか、次回以降の変化が注目されます。 太陽風の変化に合わせて、磁気圏もやや活動的になっています。 ただ、太陽風磁場の南北成分が、速度が上昇する前に大きく南を向いたものの、 速度が上がる頃には北向きに転じてしまったので、 影響は前半だけにとどまり、それほど大きくなっていません。 AE指数では、500nT程度の弱めの中規模変動が6時間ほど続きました。 (掲載の図では、もう見えなくなっています) また、沖縄磁場データは、静穏レベルから-50nTほど下がり、 弱い磁気嵐が発生しています。 これは、太陽風磁場が-10nTの強い南向きになっていたことが影響しています。 前周期から太陽風の様子が変わっているので、今後の変化は予想しずらいです。 前周期は、これから4日ほど、400km/秒前後の太陽風が続いていました。 現在、太陽風速度は450km/秒に下がっていますが、 このままの状態が、数日間続くのかもしれません。 今回の変動を受け、放射線帯高エネルギー電子は大きく数を減らしています。 高速風の規模は小さかったので、これから大きく上昇することはないでしょう。 太陽では、1008黒点群が西に没しつつあります。 まだ、黒点はひとつだけ見えています。 太陽はこのまま無黒点になりそうで、活動は静穏です。 ACE衛星による1週間の太陽風データ。16日に小規模の高速風がやって来ました。 (c) NOAA/SWPC SOHOによる太陽の可視光写真。1008黒点群が西に没しつつあります。17日8時(世界時16日23時) (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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