宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/11/19 10:40 更新 太陽風は低速で、磁気圏もたいへん穏やかです。次のコロナホールの広がり方が、変化している様です。 担当 篠原 太陽風は、低速で落ち着いています。 現在の速度は、330km/秒です。 磁場強度も、3〜4nTとやや弱めで、穏やかな太陽風が続いています。 これを受けて、磁気圏も非常に静穏です。 AE指数は全く変化がなく、 シベリア磁場データも一昨日、昨日と平坦になっています。 太陽風は、基本的にはこのまま低速の傾向が続くでしょう。 STEREOの太陽写真では、コロナホールが太陽の中心付近に見えています。 今日は、27日前の前周期の太陽と比較してみましょう。 掲載の写真の、1枚めは最新、2枚めは27日前の太陽コロナです。 どちらも、太陽の中心から東側(左側)に向かって、薄暗い領域が広がっています。 これがコロナホールです。 コロナホールは、太陽の磁場が外側へ向かって広がって行く領域です。 磁力線に沿ってコロナのガスが外側へ飛び出して行くため、 ガスの密度が下がり、周囲よりも暗く見えるのです。 ここから飛び出したコロナのガスは、速度の高い太陽風を作ります。 2枚の写真を比べると、コロナホールの形に変化が起こっている様です。 前周期(2枚め)の写真では、コロナホールは東西(横方向)に広がっていますが、 最新(1枚め)の写真では、広がりが南北(縦方向)に傾いているように見えます。 3日前に新しい高速風領域が現れて、 太陽風の分布に変化が起きているのかもしれないと書きましたが、 その変化は、こちらのコロナホールにも及んでいるのかもしれません。 高速風の到来は、24-25日頃だろうと予想されますが、 高速風の最高速度や継続期間などの変化が注目されます。 太陽の活動は静穏です。 SOHOの磁場写真を掲載します。 強まった領域は無く、太陽は無黒点です。 STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも、3日ほど先の太陽です。19日6時(世界時18日21時)。 (c) NASA STEREO behind衛星による、27日前の太陽コロナ写真。10月23日6時(世界時10月22日21時) (c) NASA SOHOによる太陽の磁場写真。強まった領域はありません。19日1時(世界時18日16時) (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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