宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/19 --- ---
11/18 --- ---
11/17 --- ---

黒点 11/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:41 333 +1.1
-2 h 331 +0.5
-4 h 339 +2.2
-6 h 334 +2.1
-8 h 319 +0.5
-10 h 312 -0.4
-12 h 323 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -11 -/ 7
-2 h -10 14/ 3
-4 h -10 12/ 2
-6 h -11 12/ 5
-8 h -12 9/ 4
-10 h -11 7/ 3
-12 h -10 9/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
11/19 0.6 4x10^1
11/18 0.6 4x10^1
11/17 0.6 4x10^1
11/16 0.6 2x10^3
11/15 0.7 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/14 09:22 太陽風はかなり低速で(290km/秒)、磁気圏も静穏です。1008黒点群が見えています。
2008/11/15 09:50 太陽風は低速で(310km/秒)、磁気圏はとても静かです。
2008/11/16 10:28 太陽風の速度は400km/秒に上昇しています。磁気圏活動もある程度強まっているでしょう。
2008/11/17 12:49 太陽風の速度は520km/秒に上昇し、小規模の高速風がやって来ました。既に速度は下がりつつあります。
2008/11/18 09:17 太陽風の速度は360km/秒に下がり、低速風に戻っています。太陽は無黒点になりました。
最新のニュース

2008/11/19 10:40 更新
太陽風は低速で、磁気圏もたいへん穏やかです。次のコロナホールの広がり方が、変化している様です。

担当 篠原

太陽風は、低速で落ち着いています。
現在の速度は、330km/秒です。
磁場強度も、3〜4nTとやや弱めで、穏やかな太陽風が続いています。

これを受けて、磁気圏も非常に静穏です。
AE指数は全く変化がなく、
シベリア磁場データも一昨日、昨日と平坦になっています。

太陽風は、基本的にはこのまま低速の傾向が続くでしょう。


STEREOの太陽写真では、コロナホールが太陽の中心付近に見えています。
今日は、27日前の前周期の太陽と比較してみましょう。

掲載の写真の、1枚めは最新、2枚めは27日前の太陽コロナです。
どちらも、太陽の中心から東側(左側)に向かって、薄暗い領域が広がっています。
これがコロナホールです。

コロナホールは、太陽の磁場が外側へ向かって広がって行く領域です。
磁力線に沿ってコロナのガスが外側へ飛び出して行くため、
ガスの密度が下がり、周囲よりも暗く見えるのです。
ここから飛び出したコロナのガスは、速度の高い太陽風を作ります。

2枚の写真を比べると、コロナホールの形に変化が起こっている様です。
前周期(2枚め)の写真では、コロナホールは東西(横方向)に広がっていますが、
最新(1枚め)の写真では、広がりが南北(縦方向)に傾いているように見えます。

3日前に新しい高速風領域が現れて、
太陽風の分布に変化が起きているのかもしれないと書きましたが、
その変化は、こちらのコロナホールにも及んでいるのかもしれません。

高速風の到来は、24-25日頃だろうと予想されますが、
高速風の最高速度や継続期間などの変化が注目されます。


太陽の活動は静穏です。
SOHOの磁場写真を掲載します。
強まった領域は無く、太陽は無黒点です。



STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも、3日ほど先の太陽です。19日6時(世界時18日21時)。
(c) NASA


STEREO behind衛星による、27日前の太陽コロナ写真。10月23日6時(世界時10月22日21時)
(c) NASA


SOHOによる太陽の磁場写真。強まった領域はありません。19日1時(世界時18日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。