宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Happy Birthday !!

5周年記念
アストロちゃんの
ごあいさつです


Y. Obana
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:10)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 3 --- ---
11/ 2 --- ---
11/ 1 --- ---

黒点 11/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1007 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 434 +1.6
-2 h 410 +1.0
-4 h 414 +0.1
-6 h 413 +0.0
-8 h 423 +0.1
-10 h 430 +1.5
-12 h 428 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -12 12/ 7
-2 h -13 17/ 12
-4 h -13 8/ 4
-6 h -13 8/ 4
-8 h -12 9/ 9
-10 h -13 1/ 4
-12 h -16 -2/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
11/ 3 0.6 2x10^3
11/ 2 0.6 5x10^3
11/ 1 0.5 6x10^3
10/31 0.6 7x10^3
10/30 0.4 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/29 10:47 高速太陽風がやって来ました。速度は550km/秒に上がっていますが、磁気圏はまだ静穏です。
2008/10/30 14:01 600km/秒台後半の太陽風が続いています。オーロラもある程度活動的になっています。
2008/10/31 09:05 600km/秒台後半の高速太陽風が続いています。小さな黒点群が出現しました。
2008/11/ 1 10:20 太陽風の速度は550km/秒に下がり、高速風は終盤に入っています。磁気圏は穏やかです。
2008/11/ 2 09:31 高速太陽風は終わり、通常の速度に戻っています。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2008/11/ 3 11:10 更新
太陽風は、通常の速度で安定しています(420km/秒)。1007黒点群が発達しています。

担当 篠原

10月の黒点相対数が、SIDCより発表されました。
それによると、10月に黒点が見られなかった日は、21日あったそうです。
太陽活動の極小期が底を打ったのではないかという見方がある中、
まだまだ無黒点の日数は多い様です。

過去2年間の月ごとの無黒点日数を表にしました。
ご覧下さい。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日


無黒点日の多さによって、適当に色を付けています。

すると、昨年の9月から11月にかけて、
無黒点日の山がひとつ現れ(この直後に、24期の黒点が出現しました)、
半年ほどおいて、今年の7月から9月にかけて、無黒点の日がとても多くなりました。

10月の無黒点日は21日に減り、山を脱したようにも見えます。
しかし、それは、1ヶ月の変化で、まだ結論が出せる状況ではありません。
引き続き、太陽の様子を見続ける必要があるでしょう。


1007黒点群は、規模が大きくなっています。
黒点そのものが大きくなり、数も増えています。
2枚目の磁場写真を見てください。
白(N極)と黒(S極)が入り乱れ、複雑さを増しています。
これは、エネルギーがたまっていることを示していて、
フレア活動につながるかもしれません。
Cクラスのフレアが起きれば、4月3日以来となります。
注目してください。

また、SOHO EIT195を見ると、
1007群のところにコロナの明るいループがとてもきれいに見えています。


太陽風は、420km/秒で速度の低下が止まり、平均的な速度で安定しています。
前周期はそのまま低速風に変わったのですが、今回は一休みが入る様です。

磁場強度は、4nTから3nTへやや弱まっています。
太陽風としては、比較的穏やかなのですが、
途中、太陽風磁場が-3nTほどの南向きになった時間帯がありました。
そこで、AE指数400nTほどの小規模のオーロラ活動が発生しました。
その様子は、アラスカのライブカメラでも、きれいに見えていました。


太陽風は、これから次第に速度を下げ、6日まで低速風が続くと思われます。
7日頃から次の高速風がやってくるでしょう。
コロナホールは、太陽の中心にほぼ達しています。



SOHOによる太陽の可視光写真。1007黒点群が大きくなっています。3日7時半(世界時2日22時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


太陽の磁場分布。1007群のところで、白と黒が複雑に分布しています。3日7時半(世界時2日22時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。3日11時(世界時3日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。